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PFI推進、インフラ整備拡大期待 東京五輪も追い風に
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民間資金を活用した社会資本整備(PFI)の推進は、6月に安倍晋三首相が打ち出した成長戦略の目玉の1つだ。PFIにより国や地方の財政負担なく、空港や港湾など経済成長に必要なインフラ整備が拡充できる。官民ファンドはその起爆剤と期待が集まる。
「(官民ファンドが)先導役を果たし、PFIを通じてインフラ整備が進む」
甘利明経済再生担当相は11日、民間資金等活用事業推進機構の発足式で、官民ファンドに強い期待を示した。同機構の渡文明社長も「政権が目指す経済成長と財政再建の両立がPFIで図れる」と述べた。
これまでのPFIは、学校や行政庁舎など、比較的小規模な案件が多数を占めていた。制度開始の平成11年度から24年度末までに、約400件超の事案が実施されたが、累計実施額は4兆2千億円に留まる。民間企業にとっては、ファンド参入の利点が薄かった。
ただ、政府のPFI推進に伴う規制緩和などから、今後の市場拡大に対する期待は大きい。民間企業に建設から運営まで一貫して任せる手法や、関西国際空港で検討されている、国や地方がインフラや建物の所有権を持ったまま、運営権を企業に売却するなど多様な手法も導入された。
また、2020年東京五輪の開催で、インフラ整備が増えるのも追い風だ。日銀の金融緩和により、市場に流通するお金が増えたことで、有利な運用先への投資を探る民間企業も増えている。
政府は、民間資金の運用の受け皿としてPFIを推進し、投資の拡大につなげる考え。政府は今後10年間のPFI事業を、過去10年間の3倍に当たる12兆円に引き上げる目標を掲げている。渡社長は「世界のインフラファンドは20兆円規模に達しており、国内でも大きく育つ分野だと思う」と期待を寄せた。