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【福島第1原発】なぜ4号機から燃料を取り出すのか

ニュースカテゴリ:社会の事件・不祥事

【福島第1原発】なぜ4号機から燃料を取り出すのか

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 4号機燃料貯蔵プールは原子炉建屋4階部分(高さ30メートル)にある。地震や津波によってプールが崩壊すれば、燃料の落下や温度上昇で放射性物質が拡散するリスクがあり、地元や原子力規制委員会などから早期の取り出しを求められていた。高い放射線量を発する燃料を取り出すことができれば、線量を心配せずに原発を安全に管理できるという利点もある。

 4号機原子炉建屋は事故時の水素爆発で、コンクリート表面が剥離(はくり)し、鉄筋が露出するほど激しく壊れた。今年6月から露出した部分にモルタルを吹き付けるなど劣化防止対策工事を実施。東電から見解を求められた東京工業大の滝口克己名誉教授(コンクリート工学)は「鉄筋コンクリートの構造物は、耐久力が大きい」と評価している。

 使用済み燃料は、崩壊熱が収まるまでの数年間、プール内に保管されてきた。しかし何らかの拍子にプールの水が失われれば、燃料自体が露出し、燃料溶融(メルトダウン)につながりかねない。

 事故当時は定期検査中だった4号機は、プール内に福島第1原発で最多の1533体の燃料がある。放射性物質のセシウム137の量はチェルノブイリ事故で拡散した量の10倍あるとも試算され、その放出は大事故へとつながる。

 4号機プールでは、これまで複数回のトラブルがあった。昨年6月には、冷却水を冷やすポンプのケーブル端子が焦げて自動停止。予備ポンプにも施工不良が見つかるなど、予断を許す状況ではなかった。

 このため、規制委の田中俊一委員長は「原子炉の上に使用済み燃料を数多く保管しておくのは明らかによくない。できるだけ地上に下ろし、金属製の容器に入れて保管する方がはるかに安全だ」と指摘していた。

(原子力取材班)

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