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消費増税による「1円刻み」と「10円刻み」運賃、IC乗車券割高の逆転現象も
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IC乗車券 消費税率の引き上げに伴い、同じ区間でもカード型IC乗車券による1円刻みと切符購入による10円刻みの「二重運賃」が生じる首都圏の鉄道。大半の区間はIC運賃の方が割安となるが、一部のエリアでは“逆転現象”が起きるケースも。鉄道事業者はPR活動を展開するものの利用者からは戸惑いの声も漏れる。
IC乗車券の1円刻みの運賃を初めて導入するJR東日本と首都圏の私鉄。
1円刻みの運賃は10円刻みに比べ、増税分をより細かく運賃に反映できる。JR東の運賃は、税抜運賃に1・08を乗じ、端数処理して算出。IC乗車券は1円未満の切り捨てだが、切符は山手線などの電車特定区間では、1円単位を切り上げる。例えば、現行150円の東京-上野間は、IC乗車券が154円、切符購入は160円となり、利用比率が8割超のICカード利用者が不公平感を抱かないよう配慮した。
ただ、区間によっては運賃で“逆転現象”が生じるケースもある。
JR東の電車特定区間から周辺の「幹線」区間にまたぐ場合、切符運賃は1円単位を四捨五入して10円刻みとする。例えば、新宿から幹線区間の土呂(さいたま市)まで乗車した場合、IC運賃が583円なのに対し、切符運賃は580円と安くなる。
電車特定区間と幹線区間の境界付近の運賃にも注意が必要だ。例えば千葉からいずれも隣駅の西千葉と東千葉は切符運賃が140円と同じだが、IC運賃では電車特定区間の千葉-西千葉が133円、幹線区間の千葉-東千葉は144円と異なる。千葉以外では、大宮、橋本、拝島などでこうした運賃となる。
このほか、半額の小児運賃では、大人ではIC運賃の方が安い区間でも、切り捨てる端数の単位が異なるため、小児運賃になるとIC運賃の方が逆に高くなることもある。大人のIC運賃が185円の場合、小児運賃は1円未満切り捨てのため92円となるが、190円の大人切符運賃では、小児は10円未満切り捨てのため90円となる。
こうした運賃体系について、東京駅で切符を買い求めていた女性は「近場はICの方が安いが、遠距離になれば高くなるような印象がある。定着には時間がかかるのでは…」と戸惑いを隠さない。JR東は約4500台の自動券売機のシステム改修を行ったほか、二重運賃に関するリーフレット5種類計200万枚を作製するなどして大がかりな周知活動を展開する。二重運賃には、導入を見送った他の鉄道事業者も「混乱の有無や利用者の反応を確認したい」と注視している。