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大手企業の内定勝ち取る新興大学 創立9年で内定率ほぼ100%の実力

ニュースカテゴリ:暮らしの仕事・キャリア

大手企業の内定勝ち取る新興大学 創立9年で内定率ほぼ100%の実力

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【プロが教える就活最前線】

 三菱商事や電通、日本IBM、モルガン・スタンレー、サントリー、JETRO等々に学生を送り、内定率はほぼ100%の大学と言われると、読者の皆さんはどの様な大学をイメージするでしょうか。

 恐らくほとんどの皆さんは、東京大学や京都大学などの難関国公立大学、または慶応義塾大学や早稲田大学等の難関私立大学等を想像したことでしょう。もちろん、こういった大学は、名だたる大手企業に今までと同様に学生を送っている訳ですが、近年、名門大学と肩を並べる就職実績を挙げる大学があります。

 それは、秋田市にある公立大学「国際教養大学(AIU)」です。最近、メディアなどで取り上げられることが増えた大学で、なんと創立は2004年。今からわずか9年前です。

 開学から9年という短期間で、これだけの実績を挙げられたのにはどの様な理由があるのでしょうか。

 国際教養大学(AIU)のユニークな教育方法と、近年の採用方法の2つの側面から考えてみたいと思います。

(1)グローバルな人材の育成・輩出を実現するため、徹底した外国語と個人尊重の教育

 国際教養大学(AIU)の初代理事長兼学長である中嶋氏は、東京外国語大学の元学長。国際教養大学創立の際、中嶋氏はグローバルな人材を育成・輩出することを目的としました。

 徹底した外国語と個性重視の教育に力を入れ、従来の大学の教育方針を根本から変えたのです。具体的には、大学1年時に学生全員が寮に入居し外国人留学生と2人1組で共同生活をさせたり、授業のすべてを英語で実施したり、大学4年間の中で1年間の海外留学を必須にしたり、教育現場に理念がしっかり反映されています。

 また、4年間で卒業できる学生は半数程度で、グローバル人材の育成・輩出に対する本気度が感じ取れます。

 この様な国際教養大学(AIU)の徹した教育姿勢に企業が共感したこと、それに加えて、グローバル人材の必要性が叫ばれている風潮も相まって、就職活動の成果に繋がっているのでしょう。

(2)学歴重視では人物重視になりつつ、昨今の企業採用

 近年、学歴重視だった採用が見直されており、人物重視の採用活動が広がりつつあります。そもそも、そういった背景には、何があったのでしょうか。どうやら、とある企業の現場から上がった人事部への不満が発端の様です。

 具体的には、同じ様な学歴を持った人間であっても、入社後のパフォーマンスに大きな開きがあり、学歴以外の要素も含めて、選考を行なってほしい、という声が上がったのです。

 その後、採用の仕組みが徐々に見直され、人物重視、具体的には、思考や行動の特性、仕事との親和性等を履歴書・ESや面接、GD等の選考の中でしっかりとチェックした上で、合否の判断をする様になりました。

 企業は多かれ少なかれ同様の悩みを持っていた為、この採用方法は瞬くまに広がり、この採用方法の主流となったのです。この様な学歴重視から人物重視への採用方法の変化により、創設数年目でまだブランドが確立されていない国際教養大学(AIU)であっても、学生一人ひとりがしっかりとチャレンジしてきているので、人物を評価され採用に繋がっているのだと思います。

 多くの大学生は、「大学生活を人生の夏休み」の様に捉え、何となく過ごしています。その一方で、国際教養大学(AIU)の学生の様に、大学生活の中でしっかり努力している人がいます。

 大学生の皆さんには、こういった学生たちと就職活動では戦うことを考え、学生生活を有意義に過ごしてもらいたいものです。(「内定塾」責任者 高嶌悠人)

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