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就活でも“女子会”ブーム? 志望度高める企業側の思惑とは
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近年の流行語である「女子会」が、就職活動の場でも散見されるようになってきた。その名も「女子会セミナー」と題し、女子大生にターゲットを絞った説明会やイベントが開催されている。
例えば、住友生命保険は大阪市内のカフェを貸切り「女子会風企業説明会」を実施。約300人もの女子大生が集まった。また、日立システムズは、女子大生にはあまり馴染みの無い「IT・コンサルティング業界」を身近に感じてもらうため、現場で活躍している女性社員と直接触れ合える「女性限定座談会」を開催した。
更に、就職活動情報サイト「リクナビ」のサイト上には、「女子学生ナビ」という特設サイトが設けられている。内容は、有名企業で働く女性社員へのインタビューや、仕事と家庭の両立を図るためのアドバイス、そして大手化粧品メーカー協賛のもと、就活必勝メイクアップ術など、多岐に渡っている。
なぜこれほどまで企業側は「女子大生」に焦点を当てているのだろうか。実際に内定塾に通う女子大学生の中で、上記で列挙したような女性限定の説明会やイベントへ実際に参加した学生の声を聞いてみた。
例1)Aさん:保険会社志望
大手保険会社が主催した「女性社員との懇談会」へ参加。そこでは、産前・産後休暇や育児休暇の取得率、出産後の復職率など、福利厚生に関する質問が多く飛び交っていた。
通常の会社説明会であれば、先輩社員が男性であったり、男子学生の目が気になり、なかなか質問出来ないような内容についても詳しく聞く事が出来た。また、「職場結婚は多いのか」、「アフター5は充実しているのか」、「ネイルやアクセサリーはどこまで許されるのか」といった質問を投げ掛けている学生も多く見られ、まさに「女子会」の雰囲気だった。
会社説明会やHP上では分からない「女性社員の実際の働き方」を開示して頂き、志望度が高まった。
例2)Bさん:アパレル会社志望
大手化粧品会社の会社説明会終了後に、女子大生限定で「コスメサンプル会」が開催された。その会社で取り扱っている全ての化粧品が並べられており、好きなだけお化粧をしても良い、との事だった。
お化粧をしながら女性社員の方々と日々の業務についてお話しをしたり、美容部員の方々から実際にメイクをして頂いたり、就職活動を忘れてしまうほど楽しかった。
アパレル業界を志望しており、当初は化粧品業界に全く興味が無かったが、この「コスメサンプル会」を通じ、化粧品会社への関心が高まり、志望業界の一つとして視野に入れる良い機会となった。
このように、学生の興味関心を引き、志望度を高めるために、ある程度ターゲットを絞った説明会やイベントを開催している企業が増加傾向にあるのだ。
更に、ターゲットの絞り方は「女子学生」だけに留まらず、「クリエイター志望者向けセミナー」や、「外資系企業志望者向けセミナー」、「ホテル業界志望者へのマナー講座」など、通常の会社説明会とは異なる枠を設けた会社説明会が増えていくだろう。
企業側が採用したい学生を明確にし、ある程度ターゲットを絞った採用活動を行う一方、学生側も通常の会社説明会やHPだけでは得られない情報を入手出来る機会を大いに活用する事で、入社後の具体的な働き方や、希望職種、そして今後のキャリアプランなどをしっかりと考えた上で、就職活動に挑む必要性が高まると考える。(「内定塾」川尻早貴)
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