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「楽しみましょうか、贈り物」お歳暮、マナー守り感謝を込めて 

ニュースカテゴリ:暮らしの生活

「楽しみましょうか、贈り物」お歳暮、マナー守り感謝を込めて 

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 1年間の感謝の気持ちを込めて、お世話になった人に贈るお歳暮。百貨店などではお歳暮商戦がスタートした。最近では、パーソナルギフトとして贈るケースが増えているが、お歳暮の由来やマナーを知っておけばお歳暮選びにも役に立ちそうだ。(油原聡子)

祖先の霊に

 10月30日、日本橋三越本店(東京都中央区)に、お歳暮ギフトセンターがオープンした。今年のテーマは「楽しみましょうか、贈り物。」。あまり形式にとらわれず、お歳暮を通じて絆を強めることを提案している。中陽次本店長は「お歳暮は日本の文化。贈る理由はパーソナル化しているが、大切な日本文化を進化させていきたい」と話す。

 各百貨店ではお歳暮商戦に力を入れ、さまざまなギフトを提案している。

 和文化研究家の三浦康子さんは「お歳暮は年越しの御霊祭りで、祖先の霊にお供えものをしたのが始まりとされています」。嫁いだ娘や分家の人間が本家にお供えしたのが始まりで、次第に上司や得意先などに広がっていった。「本来は目上の人や親類に贈るもの。今は感謝の気持ちを込め、友人や知人、同僚にも贈るように変わってきました」と三浦さん。

 本来は正月の準備のために贈るもので、12月13日の正月事始めの日以降、遅くとも25日頃までに届くようにするといい。

 お歳暮を初めて贈るときは慎重に選ぶ。三浦さんは「お歳暮は連続性があるので贈り始めたら毎年贈ることになる。贈る相手や額も最初にきちんと考えておきましょう」とアドバイスする。贈るときの参考にするため、「いただいたものリスト」と「贈ったものリスト」を作っておくと便利だ。

 感謝の気持ちを贈るため、喪中の場合でもお歳暮は関係ないが、「気になる場合は年明けにお年賀として贈ったり、寒中見舞いとして贈ったりしてもいいでしょう」と三浦さん。

贈る理由を

 お歳暮を選ぶときは「家族構成やボリューム、食べ物なら賞味期限を考える」(三浦さん)。年末年始は旅行や里帰りで長期間留守にするケースもあり、ストック食材で冷蔵庫がいっぱいの家庭もある。相手の好みや自分で食べておいしいと思ったものなど「贈る理由」を語れる商品だと失敗が少ない。

 お金や刃物、くしなどは贈答品のタブーとされているが、三浦さんは「現代では気にしない人も多い。相手との関係性や考え方によります。ただ、やはりお金はタブー」と話す。最近は好きなモノを選べるということでギフト券などが人気だという。

 贈った場合も、もらった場合も、相手に連絡をする。お歳暮の場合、贈られた側は特にお返しの必要がないが、お礼を伝えるのが礼儀だ。三浦さんは「もらった場合には届いたその日のうちか、最低でも3日以内にはお礼を言うようにして」とアドバイスしている。

もらってうれしいのは商品券

 お歳暮ではビールやハムなどよりも商品券やカタログギフトの方が喜ばれるという結果が、ギフト総合研究所(東京都中央区)の「お歳暮に関する消費者意識調査」で分かった。

 調査は8月、1年以内にお歳暮をもらったことのある20歳以上の男女500人を対象に実施した。

 それによると、過去1年にお歳暮としてもらった商品・ギフト(複数回答)の最多は「ビール・発泡酒」(31.6%)だった。一方、もらったらうれしい商品・ギフト(同)のトップは「商品券」(41.4%)で、男女別でも1位はいずれも商品券。2位は男性はビール・発泡酒、女性はカタログギフトだった。

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