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大雪再び…首都圏の野菜2~4割値上がり 積雪で出荷激減

ニュースカテゴリ:暮らしの生活

大雪再び…首都圏の野菜2~4割値上がり 積雪で出荷激減

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 関東地方を襲った2度の記録的な大雪の影響により、ネギやニンジンなど首都圏が産地の野菜価格が値上がりしている。異例の積雪が収穫作業の妨げとなり出荷量が激減したことが原因で、降雪前に比べ2~4割ほど上昇した。気象庁は18~20日にも雪の可能性を指摘しており、さらに価格高騰を招く可能性もある。

 農林水産省の調査によると、東京都中央卸売市場での平均価格は、千葉・埼玉両県が主産地のネギは14日時点で1キロ当たり464円。7日時点は平年並みの同323円だったが、降雪後は約4割値上がりした。

 首都圏で生産される主な野菜で7日と14日時点の価格をそれぞれ比べると、千葉県が収穫の中心となるニンジンも135円が2割近く上昇して159円となった。ホウレンソウも467円が520円へ高騰した。

 一方、出荷量は激減し、ニンジンは7日時点で千葉から約17万キロ、埼玉から1万8500キロの出荷があったが、14日時点では千葉が約10万7000キロに激減、埼玉からの出荷はなくなった。ホウレンソウも、7日時点で埼玉県が約1万6600キロを出荷していたが、14日時点では約7600キロと半分以下となった。

 農水省の担当者は「大雪によってハウスが壊れて収穫不能になり、野菜が傷んで出荷できなくなるケースもある」と説明。「今後判明する今月2度目の大雪の影響や、今週半ばに予想される雪の影響を踏まえれば、さらに値が上がる可能性もある。(価格適正化の)有効な対策を取ることは難しい」と話している。

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