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【ベトナム点景】世界遺産を散策した後は…高級リゾートホテルでゆったり
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ヴェダナ・ラグーン・リゾート&スパの水上コテージ=ベトナム中部のフエ(提供写真) 戦争では激戦地だったベトナム中部だが、古い街並みが多く残り、ゆったりと散策するのがふさわしい。海のシルクロードとして栄えた港町ホイアンは旧市街地の広い範囲が世界遺産に指定されている。ベトナム、中国、フランス、そして日本の建築様式が混在しており異国情緒たっぷりだ。
日本から来た貿易商人らが建てたとされる屋根付きの日本橋(正式名称・来遠橋)も見どころの1つ。当時の雰囲気を残しつつカフェや洋服店として改装された建物も多く、時折休憩を挟みながら徒歩かシクロで回りたい。
ベトナム最後の王朝、グエン朝の首都フエにある建造物群も世界遺産だ。ベトナム戦争で大きな被害を受けた王宮は今も修復中のうえ、あちらこちらで雑草が生い茂る。40度近い気温が続くうえに湿度が非常に高い。職人たちも休み休み作業を進めていた。
ティエンムー寺院も訪問。17世紀に建てられた高さ約21メートルのトゥニャン塔がシンボルだ。修行僧たちの昼食を見学させてもらう。さすがに肉は使っていないようだが、ニョクマムと呼ばれる魚醤の香りが漂い、食欲がわいてくる。
子供の僧たちはモヒカン刈りのように前頭部だけ髪を残して剃りあげているが、伸ばして横に流してみたり、パンク風にギザギザに垂らしてみたりと個性的な髪形が多い。修行中でもオシャレは忘れない。
どこまでもノンビリしているなぁー、と感心していると寺院に似つかわしくない水色のクラシックカーが展示されている。聞けば、米国の傀儡政権であった南ベトナム政府に抗議して1963年に焼身自殺した僧侶が乗っていた車だそうだ。当時の新聞記事なども掲示されており、世界中に衝撃を与えたことがうかがえる。侵略が相次いだベトナムの歴史に思い至り、少し反省する。
散策した後はリゾートホテルでゆっくり過ごそう。フエでは2軒に滞在した。
まずは市街地から40キロほど離れた内海に面した「ヴェダナ・ラグーン・リゾート&スパ」。宿泊したのはプライベートプール付きのヴィラで、内海にある水上コテージもよい雰囲気だ。
広大な敷地をバギーや自転車で回るのもよいが、景色を眺めながらゆったりと散歩するのも悪くない。真東にある内海から昇る朝日が素晴らしかった。スパではヨガと太極拳の教室も。東洋神秘への憧れか、西洋人たちがたくさん参加していた。
もう一軒は「ピルグリミッジ・ビレッジ・ブティック・リゾート&スパ」。同じくフエ郊外だがこちらは木々の中にコテージが点在する南国ふうのリゾートホテルだ。緑に囲まれたメインプールが心地よく、まるで自然と一体化したようだ。打たせ水が出ている奥へ進むにつれて深くなっていくのでご注意を。水深は最大180センチなので下手すると溺れる。こちらのホテルではスパを体験。ベトナム女性は働き者で、とても尽くしてくれた。
夜も更けて就寝時間に。どちらも天蓋付きの大きなベッドでゆったり心地よく睡眠した。ベトナムだからこそ、リーズナブルな料金で高級リゾート気分が味わえる。唯一ホテルの難点を挙げれば持て余すほどだった部屋の広さだが、それは「独り身で来た己が悪い」と今度は深~く反省。次回こそは? (産経デジタル 長浜明宏)
取材協力:ベトナム航空