一流大学出身で仕事ができそうだけど… もしかしたら“大人の発達障害”か?
配信元:PRESIDENT Online 更新管理職の場合は、実際に田中氏がアドバイスした内容が参考になる。まず、売り場から戦略部門に抜擢された人の場合。
「本人の希望もあったので、私から上司に発達障害の特性を説明し、彼が能力を発揮できる元の売り場に戻したらどうですか、とすすめました」
管理職への昇進が不安だった人は、発達障害の診断が解決の道を開いた。
「私が『発達障害の可能性が高いですね』と伝えたらご本人は大よろこび。『昇進の話がきたら、その診断書を見せて、私には無理ですと断ればいいですね』と晴れ晴れとしていました」
いずれも、自分の能力が発揮できる現場で働く道を探った形だ。本人たちが活き活きと働くほうが、結果的に会社の利益にもつながる。狩猟民族系のADHDタイプは、たとえばセールスの仕事などは得意だし、農耕民族系のASDタイプは研究者や技術者に適しているということがある。
