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まるで「下町ロケット」みたいだ… 東芝の下請け町工場を脱して生き残る道

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まるで「下町ロケット」みたいだ… 東芝の下請け町工場を脱して生き残る道

配信元:PRESIDENT Online 更新

 新商品を開発しない限り、生き残る道はない

 東芝の下請けの町工場から脱し、「包装と放送」を融合させた事業に業態転換し、自社ブランドを持つことに成功したユニークな中小企業がある。つい最近は、健康食品事業にまで進出した。その変身のプロセスを追っていくと、経営者が夢を語り、社員たちを鼓舞させながら覚悟をもって長期ビジョンで仕事に取り組めば、規模は小さくても生き残れることを示唆している。今テレビドラマで人気の『下町ロケット』を彷彿させる。

 その中小企業とは「日本テクノロジーソリューション」(本社・兵庫県高砂市、岡田耕治社長)。旧社名は岡田電気工業で、2004年に現社名に変更した。岡田電気工業は、岡田耕治氏の父が1976年に脱サラで創業。仕事の大半が、東芝のブラウン管工場向けに、その検査装置を製造して納入することだった。

 1999年に創業者が急死、コンサルティング会社に勤務するサラリーマンの岡田氏がUターンで家業を継いだ。しかしすでに、数年後にはブラウン管テレビは国内ではいずれ消滅、薄型テレビに切り替わっていくことが見えていた。

 当時を岡田氏がこう振り返った。

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