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取ると得する?ユニーク休暇制度

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取ると得する?ユニーク休暇制度

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 ユニークな企業の休暇制度が増えている。一度退職して最長6年間、留学など「自分育て」をしてから復職できたり、連続休暇を取ると手当が支給されたりと多様だ。ワークライフバランスへの関心が一段と強まる中、メリハリのある働き方を後押しして社員のやる気を高め、業績向上につなげる狙いがある。

 会社が復職サポート

 育てるのは自分自身-。ソフトウエア開発のサイボウズには育児休暇ならぬ「育自分休暇」制度がある。いったん退職し、希望すれば6年以内に再入社できる仕組みだ。

 休暇中に幅広い視野や能力を身に付けて、将来は社内の事業に生かしてもらうのが目的だ。留学や旅行など使い方は自由だが、復職の際は社長らの前で成果を発表する必要がある。2012年5月に導入され、これまで2人が利用した。

 サイボウズでは転職や留学で退社しても、復職する若手社員が多かった。人事部リーダーの恩田志保さんは「社員の挑戦は後押ししたいが会社の支援には限界もある。それなら復職しやすい体制を整え、ぜひ戻ってほしいとのメッセージを伝えようと思った」と説明する。

 対象者には「成長したあなたとの再会が楽しみです」といったメッセージを記したパスポートと休暇証を渡し、会社が見守る姿勢をアピールする。制度を使い、14年1月に青年海外協力隊員としてボツワナに赴く長山悦子さん(28)は「制度があるから踏み切れた。待っていてくれる人がいる安心感もある」と話す。

 手当を支給

 厚生労働省の調査によると、年次有給休暇(年休)の取得率はここ数年、上昇傾向にあったが、12年は47.1%と前年に比べ2.2ポイント低下。20年までに70%を目指す政府の目標には程遠い。転職支援などを展開するリクルートキャリアは、連続して4日以上有給休暇を取ると5万円の手当が支給される「アニバーサリー休暇」がある。特別な記念日でなくても取得でき、資格試験や妻の出産予定日に合わせて取る社員もいる。

 制度導入前は顧客に合わせて夜間や休日に働く社員も多く、有休取得率は2割以下だった。人事担当の樋口晴将さんは「自分たちが生き生きと働くことが顧客へのサービス向上にもつながると考え導入した」と話す。

 アニバーサリー休暇の取得率は現在90%以上。休み中の仕事の引き継ぎマニュアルが作成されるなどの効果も生まれた。

 制度を使い同僚と沖縄で自転車旅行をした西畑俊樹さん(30)は「計画的に休みが取れてのんびりできた。取らないと損という心理になり、休暇取得を促す」と話す。

 インターネット広告大手のオプトも、入社4年目から3年ごとに連続10日間の有給休暇を取れば3万円の手当を支給する。「社員が『お互いさま』と協力し合い、休みやすい雰囲気が生まれた」(広報担当の藤田彩子さん)といい、社員の意識改革にもつながっているようだ。(SANKEI EXPRESS

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