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五輪まで1カ月 ソチ、最高レベルでテロ警戒

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五輪まで1カ月 ソチ、最高レベルでテロ警戒

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2014年ソチ冬季五輪会場=2014年2月7日~2月23日(開催期間)、ロシア・ソチ  ソチ冬季五輪は1月7日で開幕まであと1カ月となる。ロシア南部のソチではテロへの警戒が一段と強まる中、大会の成功に国家の威信を懸けるウラジーミル・プーチン大統領(61)が年始の連休を返上して会場を視察するなど、遅れ気味の準備作業は最終段階に入った。

 7日には氷上競技の会場が集まる黒海沿岸の五輪公園で、世界各国の報道機関の拠点となるメーンプレスセンターがオープンする。約50キロ離れたスキー会場は例年以上の降雪に恵まれた。ゲレンデは一般客を対象にした営業が6日で終了し、本番に向けた準備が本格化する。

 警官3万7000人動員

 昨年(2013年)末にソチから北東へ約700キロのボルゴグラードで起きた連続爆弾テロは、冬のスポーツの祭典を控えたソチにも暗い影を落とす。空港や駅では手荷物検査がさらに厳重になり、年始は祝祭期間で街角の人通りが少なくなったのとは対照的に、数人単位で巡回する警察官の姿が目立った。

 7日からはテロ防止などを目的とした治安当局の警備態勢が最高水準に引き上げられる。ソチでこれまでに多数の死者を伴うテロは起きていないが、治安当局はテロの可能性を排除しておらず、パラリンピック終了後の3月下旬まで厳戒態勢を敷く。7日から3月21日まで、ソチ市内に入る車両の通行規制を厳格化。

 ソチで車両登録されていない車や許可証のない車の入域は禁止される。武器や弾薬、毒物の販売も禁止され、ソチを訪れる外国人やロシア人は、滞在先などの情報を当局へ届け出ることが義務付けられる。

 警察官だけでソチの人口の約1割弱に当たる約3万7000人がロシア全土から動員され、これ以外にも軍や連邦保安局(FSB)などが警戒に当たる。

 「観戦者パスポート」

 五輪会場や駅、空港に入るためには、金属探知機の通過が必要で、所持品検査も実施。五輪の競技観戦にはチケットのほか「観戦者パスポート」の取得が必須で、入手のためには五輪組織委員会に名前や写真の情報を電子申請する必要がある。

 当初は1月7日からソチでの集会やデモを全面禁止とする計画だったが、プーチン大統領は治安機関などの同意のもとで容認する大統領令に署名した。方針の変更はロシアの人権状況を批判する欧米に配慮した可能性がある。

 ロシアが昨年(2013年)制定した同性愛宣伝禁止法に対しては欧米各国からの批判が強く、ドイツのガウク大統領や米国のオバマ大統領らが2月7日の五輪開会式欠席を発表した。残り1カ月でプーチン政権は複数の課題を抱えた形となっている。(共同/SANKEI EXPRESS

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