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作曲も歌もドラムが要 HAIM
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左からアラナ、ダニエル、エスティの3姉妹。1月23日の渋谷クラブクアトロ公演は、すぐにソールドアウトした=2014年、東京都渋谷区(TEPPEI提供) 昨年のフジロックフェスティバル’13での初ステージで、独創的なアンサンブルに加え、最後にはドラムの叩き合いをするなど、音楽の魅力をたっぷりと披露してくれた3姉妹のハイム。早くも再来日公演が実現した。
「オーガニックなドラムにパッドの音を加えようと思ったのは、1980年代の音楽、特にプリンスがシンセドラムを使っていたのが好きだから。私たちはいつもドラムが好きだし、エレクトロニックなドラムを使うと他と違ったフレイバーを楽しめるからなの」(ダニエル)
まずはドラムビートを組み立て、それに合わせて演奏しながら曲を作るが、リズミックな節回しのボーカルも特徴的だ。
「ジョニ・ミッチェルを大好きだった母の歌い方の影響もあるけど、やっぱり子供の時から父親が叩いていたドラムに親しんできたからだと思うわ」(ダニエル)
注目されたのは、イギリスのチャートでデビューアルバムが1位になったこと。
「全米ではラジオで自分たちの曲が流れるまでには何段階もステップがあるのに、イギリスではDJが気に入ってくれたらすぐにラジオで流し、そこから『この子たち誰?』ってリスナーの興味が広がった。イギリスは最初に私たちに興味を持ってくれた場所なの」(アラナ)
「ソング5」のようにその日に思い付いたランダムなアイデアを1つにまとめた曲もあり、全く形にとらわれない曲作りも彼女たちの特徴。また、恋愛を通して感じた孤独感を歌う歌詞が目につく。
「ランニング・イフ・ユー・コール・マイ・ネーム」は、偶然3人ともに恋人と別れる経験をした後に書いた曲だ。
「私たちはもちろん、違う生活をしているみんなにも、同じ出来事が同じ時期に起こったりするのは不思議よね。だから曲を書く時は、みんながそれを経験しているってわかるから、複雑だと思っている愛をもっと冷静に受け入れられるようになるんだと思う」(エスティ)
曲作りのアイデアは限りないと話すが、最も重視している部分について、最後に話してくれた。
「感情や記憶を呼び起こすような曲ができた時。それを感じられたら、この曲は大丈夫と思えるの」(ダニエル)(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS)