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米バージニア州「東海」併記法案成立へ 「慰安婦像」設置も計画
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米バージニア州リッチモンド(州都) 米バージニア州下院本会議は2月6日、「日本海」と記載されている州内の公立学校の教科書に、「東海」を併記する法案を賛成81、反対15で可決した。これにより全米初の「東海」併記法案の成立が確定的となった。また、成立をまって韓国系団体が、バージニア州北部に「慰安婦」像を建設する計画であることも明らかになった。
可決後、法案の仕掛け人である韓国系団体「韓国系アメリカ人の声」のピーター・キム会長と、法案推進派の議員らは記者会見で、「今日はバージニアの歴史において重要な日だ。偉大な勝利だ」と宣言した。
可決されたのは下院提出の法案で今後、上院に送付され本会議での可決を経て成立する。これとは別に、上院提出の法案も上院を通過しており、成立には下院本会議での可決が必要だ。
だが、2法案は同じ内容であり、今後の両院での議員の投票行動は、賛成多数のまま踏襲されることが確実。このため6日で事実上、勝敗が決した形だ。
「慰安婦」像の建設を計画しているのは、「ワシントン慰安婦問題連合」。関係者によると、すでに資金など準備が整い、いつでも建設できる状況だという。(米バージニア 青木伸行/SANKEI EXPRESS (動画))
≪史実曲解うのみ 日本、深刻な敗北≫
米バージニア州の「東海」併記法案の成立が確定的となり、日本には深刻な「敗北」となった。法案は最終的に、州知事の署名により成立し、知事には法案の拒否権と修正権もある。このため水面下では、マコーリフ州知事を挟んでの日韓のせめぎ合いが繰り広げられてきた。
1月22日、佐々江賢一郎駐米大使が知事の元を訪れ、日本の主張への理解を求め、協力を要請した。日本のバージニア州への投資は、諸外国の中で第2位でもある。
知事も一時、議員数人に法案に同調しないよう働きかけた。日本側の動きを韓国系団体と法案推進派議員は、「外国政府の介入」「脅迫」と喧伝(けんでん)し、安豪栄(アン・ホヨン)駐米韓国大使が知事と会い巻き返しに出た。裏に潜んでいた韓国政府が表に出た瞬間だった。
こうした攻防の結果、1月29日の下院小委員会での法案採決では賛否が同数となり、翌30日の再採決では賛成5、反対4の僅差で可決された。この局面が、最大のヤマ場だったといえる。
知事はその後、韓国系団体の圧力と、上下両院本会議における圧倒的多数での可決という議会の「世論」を前に、「法案に署名する」と述べている。
韓国政府は「独島(竹島の韓国名)が『日本海』にあると、日本領海内にあるようで適切ではない」との認識で、呼称問題は実は、竹島の領有権問題と密接に絡んでいる。
また、韓国側の「東海」の主張は史実の曲解が著しいにもかかわらず、法案推進議員らはこれをうのみにし、反対票を投じた議員も正確な史実を知らずにいる。反対議員の論拠が「州議会が、争いがある呼称を扱うのは場違いだ」などの域にとどまっているのも、このためだ。日本は正確な史実を浸透させるまでには至っていない。
韓国系団体の「韓国系アメリカ人の声」(ピーター・キム会長)などは、全米50州の全公立学校の教科書に「東海」併記を実現することを目標としている。さらに韓国系の別の団体が、バージニア州北部に「慰安婦」像を建設しようとしている。
こうした動きは連携による役割分担で、歴史認識問題に関する韓国政府の戦略として推進されている。
日本は今回、リッチモンドの法律事務所に7万5000ドル(約765万円)を支払い、ロビー活動を依頼したが、それでは日本の顔は見えない。「民」の不在が、最大の弱点だったといえる。(SANKEI EXPRESS (動画))