SankeiBiz for mobile

【カーリング】カーママ終戦 「悔しさと誇らしさ」 4勝5敗 準決勝進出逃す

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのスポーツ

【カーリング】カーママ終戦 「悔しさと誇らしさ」 4勝5敗 準決勝進出逃す

更新

2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google  カーリング女子は2月17日、北海道銀行の日本がスウェーデンに敗れて準決勝進出を逃し、ソチでの挑戦が終わった。リーグ戦終盤は強豪相手に連勝して粘ったが、あと一歩及ばなかった。チーム結成からわずか3年で、4勝5敗の5位と健闘した。

 小笠原「自分褒める」

 一進一退の攻防が続いたスウェーデン戦。第7エンドで1点差に迫ったが、その後突き放され、4点を追う第10エンドの途中にギブアップした。

 「もう少しできたという悔しさと、よく頑張ったという誇らしさの両方の気持ちがある」。試合後、涙をこらえていた主将でスキップの小笠原歩(35)は、大泣きするメンバーの姿が視界に入ると、目を真っ赤にさせた。それでも、「5年間カーリングから離れていたのにここまで来られたのだから少しは自分を褒めないといけないですね」と笑顔を浮かべ、「みんなのおかげでこの舞台に立てて幸せ」と話した。

 2大会目となった2006年トリノ冬季五輪では「カーリング娘」と呼ばれて人気者になった。その後引退して結婚。09年に男児を授かった。「アマチュアスポーツだから、やるのは自由。競技の環境が整えば復帰するつもりだった」と、本人に引退したつもりはなかった。「氷上のチェス」と呼ばれ、経験がものをいう競技で、海外の強豪には子供を持つ選手が多い。11年4月にチームを結成して復帰したのも自然な流れだった。

 家族が後押し

 だが、再起の道は平坦(へいたん)ではなかった。試合の感覚が戻らず、ストーンを投げる時に緊張感に襲われた。12年の日本選手権は振るわずに4位。「復帰してよかったのか」と後悔の念が浮かんだ。

 そんなとき、会社員の夫と4歳になった長男の存在が背中を押してくれた。「家族に寂しい思いをさせて負担をかけている。引くに引けなくなった」と初心を貫いた。昨年(2013年)12月、五輪出場を決め、「夢に向かっている親の姿を見せることは私にしかできない」とひたむきに努力を続けてきた。遠征に出る際、長男から必ず渡される「ガッツ星人」の人形は今回もお守り代わりだった。

 11年のチーム結成から小笠原とともに歩んできた船山弓枝(35)も試合後、涙を拭いながら「これまでの五輪と違い、すごくいい精神状態でできた」と振り返った。4歳の娘から出発前にもらった手紙には「ママ負けないで」。「半分以上負けちゃったけど、頑張った姿はちゃんと伝わっていると思う」と母の顔に戻った。

 「4強に入るには、スキップの差かなと実感した」と敗戦の責任を背負った小笠原。急成長で手にしたソチ五輪で、世界への手応えと壁を味わった。「差は経験。次はメダルといえるくらい成長したい」。すでに視線は4年後に向かっている。(SANKEI EXPRESS (動画))

ランキング