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【ソチ五輪】母国代表「とても大事なこと」

 ソチ冬季五輪第13日(2月19日)は、アルペンスキー男子大回転が行われ、2006年トリノ冬季五輪の複合覇者で、1回目トップのテッド・リゲティ(米国)が初優勝。スティーブ・ミシリエ(フランス)が2位に入り、2連覇を狙ったカルロ・ヤンカ(スイス)は13位に終わった。

 スピードスケート女子5000メートルは、マルティナ・サブリコバ(チェコ)が2連覇した。イレイン・ブストが2位で今大会4個目のメダルを獲得。35歳のカリン・クライボーケルが3位とオランダ勢が続いた。日本勢は藤村祥子(しょうこ、宝来中央歯科)の10位が最高で、石沢志穂(トランシス)は12位、穂積(ほづみ)雅子(ダイチ)は13位に終わった。

 カーリング男子準決勝は3連覇を目指すカナダと英国が勝ち、21日の決勝に進んだ。アイスホッケー男子準々決勝は前回優勝のカナダと2位の米国、スウェーデンが勝ち、地元ロシアはフィンランドに敗れた。

 19日のアルペンスキー男子大回転には60カ国・地域から107選手が出場した。満員の観客席には普段の冬季競技会場ではなじみのない国旗も多く振られ、世界を結ぶ五輪という祭典らしい雰囲気に包まれた。

 ジンバブエから史上初の冬季五輪出場を果たした20歳のルーク・ステインは、90番ゼッケンで2回とも無事に完走して57位。ゴールでは大声援を浴び「感謝したい。最高の気分だ」とストックを上げて応えた。

 首都ハラレで生まれ、2歳で引っ越したスイスでスキーを覚えた。ロンドンで育ち、米コロラド州に住む。「ジンバブエ以外に代表になりたい国はなかった」と、国際オリンピック委員会(IOC)の奨学金制度を頼りに五輪切符を手にした。

 母国の反響は予想以上で、既に4年後の韓国・平昌(ピョンチャン)五輪に向けてボブスレー選手の養成に動きだしたという。「きっかけになれたのならうれしい」と頬を緩めた。

 完走した72選手で最下位だったインドのヒマンシュ・タクルも「ハッピーだ」と笑顔。開幕当初はインドオリンピック委員会が資格を停止されていたため、開会式は五輪旗で入場行進。

 その後に資格が回復されたため、晴れて母国の代表として出場できた。「とても大事なこと。これでこそ夢がかなったと言える」と興奮で顔を紅潮させた。

 ≪娘抱きしめ、うれしさ倍のメダル≫

 表彰式が終わると5歳のまな娘を抱き上げ、喜びを分かち合った。スピードスケート女子5000メートルで3位に入った35歳のカリン・クライボーケルは、出産して現役復帰した経歴を持つ。「家族の前でメダルを手にできるなんて信じられない」と晴れやかに笑った。

 序盤は慎重な滑り出し。1000メートルから32秒台のラップタイムを正確に刻み続け、6分55秒66の好タイムをマークした。ブスト、サブリコバには抜かれたが「銅で十分」とすがすがしかった。

 2006年トリノ冬季五輪で10位だった選手が、30歳を超えて育児と両立しながら勲章をつかんだ。「家族には申し訳なく思うこともたくさんある。でもそれだけの価値はあった」。オランダにとってこの競技で今大会21個目のメダルだ。強国の層の厚さを見せつける、ママさんスケーターの活躍だった。(共同/SANKEI EXPRESS (動画))

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