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油揚げをゆでてカロリーダウン 飾りいなりずし
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飾りいなりずし。※約180kcal、塩分1.0グラム(1個)
いなりずしは甘辛く煮た油揚げに酢飯を詰め、俵状に整えたすしのひとつ。地方によって、酢飯にしいたけやにんじんなどが入っていたり、俵型ではなく三角形に仕上げたりもします。今回は来週の桃の節句の食卓が華やかになるように、口の開いたいなりずしに、彩りよく具を乗せた飾りいなりずしの紹介です。
最近はいなりずしの専門店があり、バリエーションも豊か。家で作らず買って食べるものになりつつあるようですが、ぜひ手作りしてみましょう。自分で作れば、油揚げの味付けも、甘め、しょっぱめ、薄味に…と好みの味に仕上げられます。
栄養面では油揚げは大豆の加工品なので、植物性たんぱく質やカルシウム、鉄などが補えます。コレステロールがゼロなのも特徴です。ただし、豆腐を揚げているので、エネルギーは低くはありません。下ごしらえの際に熱湯でゆでますが、これは油やけの匂いを落としたり、味のなじみをよくするだけでなく、余分な油が抜けるので、カロリーダウンにもなります。油揚げ1枚(30グラム)につき約18kcal減ることになります。
桃の節句には、ハマグリの潮汁(すまし汁)が定番です。ハマグリはほかの貝とは絶対に合わないことから一夫一婦の願いを込め、女の子の幸せを願って添えられます。盛りつけも、写真下のように1つの貝に身を2つ入れるのがしきたりです。いなりずし3つに、すまし汁、これに菜の花の辛し和えを添えれば、栄養バランスも整った約600kcalにおさまる献立になります。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:今泉有美子/SANKEI EXPRESS)
※約180kcal、塩分1.0グラム(1個)
油揚げ 3枚
A(だし汁…1カップ、砂糖…大さじ1と1/2、しょうゆ…大さじ1と1/3、みりん…大さじ1)
米 1合(硬めに炊く)
合わせ酢(酢…大さじ2、砂糖…大さじ1と1/2、塩…小さじ1/2)
いりごま 小さじ2
飾り用の具絹さや 4枚(ゆでて斜め半分と、斜め千切りにする)
いんげん 1本(ゆでて斜めに切る)
かにかまぼこ 1本(3等分する)
スモークサーモンやイクラ 各少々
〔1〕油揚げは菜箸(さいばし)を転がしてならし、半分に切ってたっぷりの熱湯で2分ゆでる。水に取って洗って絞り、袋状にする。
〔2〕Aと〔1〕を鍋に入れて中火で煮立て、落とし蓋をして汁気が少なくなるまで煮て、冷ます。
〔3〕炊き上がったごはんに合わせ酢を加え、さっくり混ぜ、ごまを加え混ぜ、6等分にし、俵型にまとめておく。
〔4〕〔2〕の汁気を切って袋状にし、〔3〕の酢飯を入れる。油揚げのふちを内側に折り、好みで飾り用の具を乗せる。
☆味付きの油揚げは多めに作り、2枚ずつくらいラップで包み冷凍しておくと便利。
☆飾りの具は、錦糸卵やえびなど好みのものでよい。
※24kcal、塩分1.6グラム(1人分)
ハマグリ 4個(砂抜きし、流水でこすり洗いする)
昆布(3センチ角) 1枚
酒 大さじ1
うすくちしょうゆ 小さじ1
塩 少々
三つ葉 1本(刻む)
〔1〕鍋にハマグリ、昆布、水1と1/2カップを入れて中火にかけ、殻があいたらアクを取る。
〔2〕酒、しょうゆ、塩の順に加えて味を整え、火を止めて三つ葉を加えて器によそう。
☆三つ葉はせりや貝割菜に代えてもよい。