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スコットランド「独立の機会逃すな!」 9月住民投票 コネリーさん表明
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英国からの独立の是非を問うスコットランドの住民投票が9月18日に実施されるのを前に、映画「007」シリーズで英女王に忠誠を誓った秘密諜報部員ジェームス・ボンドの初代を演じた俳優のショーン・コネリーさん(83)が、英誌への寄稿で「独立への機会を見逃す手はないと信じる」とし、独立支持を表明した。スコットランド出身のコネリーさんは独立論者として知られるが、住民投票について意見表明するのは初めてだ。
英ロック歌手のデビッド・ボウイさん(67)が2月の音楽賞授賞式で「スコットランドよ、共にいよう」と、英国残留を求めるメッセージを発表したのに対抗したとみられる。以前、3代目のボンドを演じたロジャー・ムーアさん(86)から独立運動を批判された際には沈黙を守っていたが、投票まで半年に迫るなか、看過できなかったようだ。
「スコットランド人として、また生涯にわたりスコットランドと芸術を愛してきた者として、独立への機会を見逃す手はないと信じる」
ロイター通信によると、コネリーさんは、3月4日付の英誌「ニュー・ステーツマン」(電子版)への寄稿で、独立支持を表明した。
独立はスコットランド経済に大きな打撃を与えるとの反対論を意識し、「独立すれば世界中の注目を集め、文化・芸術分野で活発な投資が見込め、映画産業などで新規雇用を創出する」と主張。コネリーさんは現在、カリブ海のバハマ在住だが、独立が実現すれば帰郷する可能性にも言及した。
そもそものきっかけは、ロンドン生まれのボウイさんによる残留の呼びかけだった。英紙デーリー・テレグラフ(電子版)などによると、2月19日にロンドンで開かれた英国最高峰の音楽賞「ブリット・アワーズ 2014」で、ボウイさんは男性ソロ・アーティスト賞を受賞。当人は欠席したが、ファッションモデルのケイト・モスさん(40)が英国への残留を呼びかけるボウイさんのメッセージを読み上げた。
このメッセージに対し、デービッド・キャメロン英首相(47)は「テレビで見ていたんだが、彼のスピーチ内容を聞いて喜びの声を上げたよ」と歓迎した。英国政府は、残留キャンペーンに躍起となっている。
首相は先月(2月)の演説で「スコットランドを失えば英国は衰退する。電子メールやツイッターで独立反対票を投じるよう呼びかけてほしい」と訴えた。ジョージ・オズボーン財務相(42)も演説で、独立すれば英国の通貨ポンドを使えなくなると通告し、独立を目指すスコットランドの行政府に揺さぶりをかけていた。
こうした動きに、以前、ロンドン生まれのムーアさんから「先輩の独立の野望は、失敗するだろう」と批判されたときには反論しなかったコネリーさんとしても、黙っていられなくなったようだ。
スコットランドの最新の世論調査では、独立賛成は35%で反対の53%を大きく下回っている。コネリーさんの思いは届くのか。(SANKEI EXPRESS)