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花粉症の季節を乗り切るために 大和田潔
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花粉症の季節になりました。国民の30%ぐらいが花粉症を自覚していると言われています。暖かく風が強い日など、花粉症が悪化して目を真っ赤にして鼻水を流しながら来院される患者さんが増えてきます。東京では3月にかけて花粉の飛散がピークになり、4月下旬にやっと収束していく予報になっています。まさに今、花粉症が真っ盛りといった状態です。
以前よりこのコラムでは、黄砂やPM2.5が花粉症を悪化させるアジュバンドになる話題を取り上げてきました。ちょうど花粉症が悪化する時期に、中国の砂漠がある内陸から日本へ黄砂を運んでくる風向きになります。せきが悪化してしまう方もいらっしゃいます。
目のかゆみや鼻汁だけでなく、花粉症がつらいのは、仕事へ集中できなくなることです。「花粉症で仕事効率大幅ダウン! 1時間あたり『くしゃみで5回』『鼻水で5回』仕事を中断」とmsn産経ニュースでも報道されています。人間の脳は、意識をそらす他のことがあると注意が散漫になります。
早めに内服して、治療を行うことが肝要です。よく使われる薬剤は、抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬剤です。ヒスタミンが結合する目や鼻のレセプターをブロックして、症状を緩和します。ヒスタミンのレセプターは、脳では意識覚醒の働きをしています。そのため、抗ヒスタミン薬は眠気をきたします。薬局で睡眠改善薬として販売されているジフェンヒドラミンは、抗ヒスタミン薬です。
脳への影響が少なく目や鼻へ主に効くように改良された抗ヒスタミン薬が、花粉症の薬として汎用されています。ステロイドの点鼻薬は、鼻の粘膜のむくみによる鼻閉症状に効果を持ちます。また、抗ロイコトリエン薬と呼ばれるアレルギー反応の連鎖反応を抑える眠気のない薬もあります。
局所温熱療法といって、43度ほどに加温したスチームを吸入することで症状を緩和する方法もあります。どの薬剤でも眠気が出てしまう場合や、追加療法として良い方法です。今後、スギ花粉に対するアレルギー反応を減らす脱感作療法も保険適応になる予定になっています。自分に合った方法を見つけることにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)