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覚えてもらうため面白いストーリー仕立てに 「日本人の9割が使っている ヘングリッシュ145」著者 デイビッド・セインさん
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英語ネーティブの同僚からランチに誘われて、「行く行く!」。“I’m okay!”と返事したのに、同僚は自分を置いてさっさと出かけてしまった-。
実はこれ、ネーティブには「遠慮しとくよ」という意味で伝わっていた。そんな英語の微妙なニュアンスを教えてくれるのが、『日本人の9割が使っている ヘングリッシュ145』だ。著者のデイビッド・セインさんは、著書累計約350万部のカリスマ英会話教師。在日約20年で日本語もペラペラのセイン先生が、2つの言語の橋渡しをしてくれる。
数多くの英語学習書を執筆してきたセイン先生。今回の著作はコミック仕立てで、通常の英会話教材とはひと味違う。外資系企業に勤める主人公、健人は受験英語はバッチリ。でも、実際に会話をしてみると-。語学だけでなく、互いの考え方の差なども紹介され、比較文化論としても楽しめる。「どうやったら覚えてもらえるかな?と考えていたんです。面白いストーリーに絡めれば、頭に残るんじゃないかと」
そもそも、どうして“ヘン(変)グリッシュ”になってしまうのだろう。「最初は僕も不思議に思っていたけれど、日本語を勉強すると『なるほど』と分かる。例えば、逆の立場だけど、自分は日本語の『シャワーを浴びる』という言い方に違和感を覚えるんです。『シャワーを取る(take a shower)』なら分かるんだけど…。そういうふうに、単語を直接置き換えるクセのようなものが、ギャップにつながってしまうのかもしれないね。あと、『take』とか、ネーティブにとっては簡単な単語ほど、実は日本人にとっては使い方が複雑だったりする。ネーティブは『相手は当然分かって使っているだろう』と思い込んでいるので、コミュニケーションが行き違ってしまう」
1980年代に初来日。日本人の外国人へのまなざしの変化を肌で感じてきた。「当時はまだ街を歩いていて『ガイジンだ!』と振り返られることが多かった。今は、『外国人』としてではなく、『個人』としてみてもらえるようになった」。昨年の訪日外国人旅行者数は1000万人を超え、過去最高を記録した。
「海外に行かなくても、向こうから来る時代。観光だけでなく、ビジネスも。そんなとき、自分の気持ちを英語で正確に伝えることは『武器』になる。黙っていたら何も伝わらないから、とにかく話すこと。日本は良識がとてもある国。日本の価値観がもっと発信されれば、世界はいい方向に向かっていくと僕は思っています」
145もの“ネタ”が詰め込まれた本書。間違った意味だけでなく正しい意味も学べ、一粒(冊?)で何度もおいしい。「すごーく内容が濃い。4冊分ぐらいにはなるんじゃない?」。上達のコツは「単語ではなくフレーズで覚えること」とセイン先生。使えるフレーズが満載で、早速誰かと話したくなる。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
「日本人の9割が使っている ヘングリッシュ145」(デイビッド・セイン著/扶桑社、1000円+税)