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熱いぞ!学生居酒屋(上) 本気のリアル 「自分の自信に」
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学生居酒屋「あるばか」の経営メンバーだった丹木茜(たんぎ・あかね)さん=2014(平成26)年(5大学合同_有志学生記者撮影)
大学生が経営する「学生居酒屋」が注目されている。「何かに挑戦したい。学生の底力を見せたい」との思いからオープンした、東京都港区新橋の「あるばか」。学内の活動に飽きたらず飛び出した学生起業家が開業した埼玉県草加市の「酒笑 松原団地店」。いずれも店内は学生たちの本気と熱気にあふれ、にぎわっている。5大学5人の有志学生記者が取材した。
□今週のリポーター 5大学合同 有志学生記者
≪「あるばか」2~4代目メンバー 丹木茜さん≫
居酒屋激戦区のサラリーマンの街、東京・新橋で奮闘する大学生たちがいた。学生居酒屋「あるばか」は、自己投資として自ら出資した大学生たちが経営している。店名は「ある、ばかな大学生の居酒屋」を略した。大きなリスクを伴う居酒屋を大学生が本気で経営するなんて、「バカでないとできない」という思いから名付けたという。
2010年に開業し、毎年3月に経営メンバーが代替わりしてきた。現在は5代目だ。先代が店を任せる次代のメンバーを人選し、店の権利を譲渡する。次代のメンバーは共同出資で店を買い取り受け継いでいく仕組みだ。
2、3、4代目の経営メンバーとして長く関わってきた丹木茜(たんぎ・あかね)さん(22)に話を聞いた。
あるばかは、初代代表の石塚泰斗さんら就職活動を終えた4年生が集まり、「残された大学生活で何かに全力で挑戦したい」「社会人になる前にいろんなことを学びたい」「学生の底力を見せたい」といった思いから始動した。
あるばかの特徴は、仕入れから調理、メニュー開発などの店舗運営のほか、人事、総務、財務、広報といった経営マネジメントもすべて学生が行っていることだ。全員が経営者であり、給料も時給制ではなく、売り上げから経費を差し引いた営業利益分を出資額に応じて分配している。
もう一つの特徴が、店に置かれている「夢ノート」だ。ノートにお客さんとメンバーがそれぞれの夢をつづり、一緒に夢をかなえていこうというものだ。今日から始められる身近な夢、生涯かけてかなえたい夢などを文字や絵で自由に表現している。来店する度に書いてくれるお客さん、自分の心を決めるために書くメンバーもいるという。
また、あるばかは昨年(2013(平成25)年)、新橋を盛り上げていこうと活動する「新橋ハート」にも加盟した。ライバル店同士という垣根を越え、より多くの人が新橋を訪れ、楽しいひとときを満喫できるようにすることを目指している。
丹木さんは、「働くことを楽しいと思える環境を作りたいと考えて、いろいろなことに取り組み、自分に自信が持てるようになった」と、振り返る。そして、「『学生がんばってるね』で終わらせたくない」と力強く語った。
3月から経営を引き継いだ5代目のメンバーによって、あるばかがさらに飛躍してほしいと期待している。
本気の学生たちのリアルな熱意を感じることができる学生居酒屋「あるばか」をぜひ訪れてほしい。
■学生居酒屋「あるばか」 <住所>東京都港区新橋4の15の8 B1F(JR新橋駅烏森口より徒歩約3分)。(電)080・5867・6722。<営業時間>午後5~11時(オーダーストップはフードが午後10時20分、飲み物が午後10時40分)。<営業日>3月から日曜日休業、土日、祝日は営業(曜日、混雑状況によってスタンディングとなります)
5大学合同 有志学生記者
<取材・記事・写真>
渡邉宗一郎(早稲田大学4年)、中村遼歩(明治大学4年)、清水千尋(帝京大学4年)、門馬旭彦(獨協大学3年)、金子嵩尚 (東洋大学2年)