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「私の恋愛の形」きっと見つかる 映画「サッドティー」 青柳文子さんインタビュー
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「企業とコラボして眼鏡のデザインにも挑戦しました」と語る青柳文子さん=2014年5月22日、東京都中野区(原田史郎撮影) 「こっぴどい猫」の今泉力哉監督(32)が手がけた最新作「サッドティー」は、恋に悩む12人の男女が「ちゃんと好き」とは何か-の答えを探す恋愛群像劇。「誰かと誰かが結ばれることよりも、むしろ登場人物たちの葛藤自体に興味がある」という今泉監督が、自らの思いを映像にぶつけた。
バイト先の喫茶店で大胆にも店長に愛を告白する店員を演じたのが、気鋭の若手女優、青柳文子(26)。「いろんな恋愛の形が出てきます。観客の皆さんにも『私の恋愛はこれだ』と見つけて、きっと参考になると思います」と力を込めた。
二股を解消したい映画監督の柏木(岡部成司)とその2人の彼女。喫茶店のアルバイト店員、棚子(青柳)とマスター。彼女へのプレゼントを買いに行った店で女性店員に一目惚れする男。元アイドルを10年間も思い続けてきたファンと、そんな彼の存在を知り、一度会ってみようと考える結婚間近の元アイドル…。個性的な面々が登場し「ちゃんと好き」の意味を考察していく。
何を考えているのかさっぱり分からない棚子は、いわゆる「不思議ちゃん」と呼ばれるタイプだろう。今泉監督が青柳へのあて書きで作り出した人物だ。「今泉監督って、私のことをこんなふうに見ていたんだな」。青柳は苦笑いを浮かべながらも、「普段から『考えがつかめない』とよく言われるので、そのままの自分で棚子を演じてみようと撮影に臨みました」と振り返った。
「ちゃんと好き」の答えはいまだに見つかっていないそうだ。「『ちゃんと』が入ってくると余計難しいですね。どこが『ちゃんと』しているという意味なのだろうと…。『好き』という感覚は分かります。例えば、意中の人物に会いたくなったり、その人のことを考えてばかりいるような状態です。そもそも私は棚子の人物像をいまだにつかめてないので、『ちゃんと』の答えは出そうにありません」
本作では“スタイリスト”としても力を発揮した。おしゃれな役どころの柏木だが、岡部が衣装合わせで着てきた服は「シャカシャカパンツ」。中学生にしかみえない岡部を見た青柳は、居ても立っても居られず、懇意の貸衣装屋に連れて行き、衣装を選んであげたそうだ。ある登場人物がプレゼントでもらうワンピースも青柳の私物だとか。
「読者モデルの経験で、自分でヘアメークやスタイリングもします。その方面の能力も生かせればと考えています」。公開中。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:原田史郎/SANKEI EXPRESS)