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演じきれるか、プレッシャー大きかった 映画「百瀬、こっちを向いて。」 早見あかりさんインタビュー
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「与えられた役を演じきれるかどうかにプレッシャーを感じる」と強調した、女優の早見あかりさん=2014年3月28日、東京都目黒区(野村成次撮影) 「元『ももいろクローバー』の…」と枕詞(まくらことば)の付いた紹介のされ方には抵抗があるのだろう。取材中に水を向けても“前職”に一切言及しなかった早見あかり(19)は、女優として歩み始めた新しい自分の説明に力を注いだ。
そんな早見が腰まであった長い黒髪をばっさりと切り、青春映画「百瀬、こっちを向いて。」(耶雲哉治監督)で初主演に挑んだ。「主演といっても私が座長を務めてみんなを引っ張るというわけではないから、特別な思いはありませんでした。むしろ、百瀬という女子高校生をしっかりと演じきれるのか、というプレッシャーの方が大きかったですね」。早見は振り返った。
乙一(35)が中田永一名義で執筆した同名の人気小説を映画化した本作は、駆け出しの小説家、ノボル(向井理)が久しぶりに故郷を訪れ、高校時代を回想する形で描かれている。
内気で恋することにも臆病な高校生のノボル(竹内太郎)は、先輩の瞬(工藤阿須加)に呼び出され、活発で男勝りの百瀬(早見)を紹介される。瞬には徹子(石橋杏奈)という本命の恋人がいたが、最近、百瀬との浮気が噂されるようになり、ナーバスになっていた。そこで百瀬が出した提案は、ノボルと百瀬が付き合っているふりをして噂を消すこと。嘘で始まった2人の“恋”の行方は…。
好きな人が喜ぶなら自分が傷ついても構わない-。自分の信念をどこまでも貫く百瀬は、早見と同様、なかなか気骨のある女子高校生だ。だが、早見は戸惑った。「百瀬の恋愛観にまったく共感できないんですよね。でも、それを演じることが俳優の仕事だし。悩みましたね」。そこで、監督のアドバイスにすがった。監督は「自由気ままに生きる野良猫を意識して演技をしなさい」という。早見は自分なりの感性で構築した百瀬像を無我夢中で体に染みこませていったそうだ。
長い髪を切ることに抵抗はなかったのだろうか。間髪入れず、早見からはこれまたクールな答えが返ってきた。「役作りのために髪を切るなんてかっこいいなあというのが私の正直な気持ちですね。女の子が長い髪を切る場合、勇気が必要だとか、ドキドキするものだとか言われますけど、私には特別な思いはありません。切り落とされた45センチの髪を見たときに、すごい長さだったんだなと思ったぐらいですよ」。5月10日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)
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