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ポップで奇想天外な時代劇ですよ 映画「超高速!参勤交代」 佐々木蔵之介さんインタビュー

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ポップで奇想天外な時代劇ですよ 映画「超高速!参勤交代」 佐々木蔵之介さんインタビュー

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「福島弁の味わい深さを改めて感じた」と語る、俳優の佐々木蔵之介(くらのすけ)さん=2014年5月27日、東京都墨田区(宮崎瑞穂撮影)  「ゲゲゲの鬼太郎」の本木克英監督(50)が手がけた痛快時代劇「超高速!参勤交代」で、主演の佐々木蔵之介(くらのすけ、46)が江戸幕府から次々と無理難題を突きつけられるお人よしで情に厚い弱小藩主をユーモアたっぷりに演じた。参勤交代を終えたばかりの藩に対しあろうことか再び参勤交代が命じられ…と聞くも涙の出る理不尽なお話だが、ワクワクしながら脚本を一気に読んでしまったという佐々木は「何とも愉快で、ポップな、格好いい、これまであまり見たことのない奇想天外な時代劇ですよ」と楽しそうに振り返り、太鼓判を押した。

 本作は脚本家の登竜門とされる城戸賞を受賞した土橋章宏氏の作品を映画化。時は第8代将軍・徳川吉宗(1684~1751年)の治世、磐城国(福島県)にあるわずか1万5000石の弱小藩、湯長谷(ゆながや)藩。参勤交代を勤め上げ、国元に戻ったばかりの藩主の内藤政醇(まさあつ)は、幕府の老中、松平信祝(のぶとき、陣内孝則)から謀反の疑いをかけられ、「5日間で参勤交代せよ」と命じられる。松平の狙いは、湯長谷を取り潰し、金山をせしめることにあった。徒歩で8日間はかかるであろう江戸への道中をわずか5日間で駆け抜けるにはどうすべきか。内藤は知恵者の家老、相馬兼嗣(かねつぐ、西村雅彦)らと作戦を練り…。

 異彩放つ脚本が新鮮

 多くの時代劇に出演してきた佐々木だが、とりわけ本作は思い出深い作品となったようだ。「重い衣装とかつらを身につけた夏の撮影で、大汗を流しながら走るシーンを意識的にたくさん撮影したから」というのは半分冗談だとしても、「まず『超高速!』というタイトルの3文字はすごいパンチ力があり、ユーモアもありますよね」。脚本を読み人物像を構築していく際、「よくこの登場人物はどんなだったっけな」と何度か読み返すことが多いそうだが、今回は一気に読破できた。佐々木は「湯長谷の藩士たちも、敵となる幕府方のキャラクターもすべて、一読で人物像が理解できるように立体的に描かれていましたからね」と説明するように、異彩を放つ脚本との出合いはそれほど新鮮だった。

 福島弁が醸す柔らかさ

 一見、優男の内藤だが、有事には剣の腕もたち、松平が放つ刺客などものともしない。一国のリーダーとして腹も据わり、困難と責任を率先して引き受ける姿が印象的だ。佐々木はどう演じたのか。

 「内藤はスーパーマンではありません。実際、閉所恐怖症だから籠にも乗れないし、厠では扉を半開きにしておきます。でも演じるうえで大事なのは、内藤も他の藩士たちも気持ちがまっすぐなところ。どこか柔らかさを伴うまっすぐな感じなんです。それは福島弁が醸し出すものでした。福島弁が役作りをする僕たちにそっと力を添えてくれたんですよ」。6月21日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮崎瑞穂/SANKEI EXPRESS

 ■ささき・くらのすけ 1968年2月4日、京都府生まれ。大学在学中から劇団「惑星ピスタチオ」の看板俳優として活躍。2000年、NHK朝の連続テレビ小説「オードリー」で注目される。05年、演劇ユニット「Team申」立ち上げ。主な映画出演作は、06年「間宮兄弟」、10年「大奥」、11年「岳-ガク-」。今年3月には市川猿之助のスーパー歌舞伎に挑んだ。

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