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科学
【TVスクエア】ディスカバリーチャンネル「ホーキングが語る幹細胞と再生医療」
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≪難解なテーマをわかりやすく説明≫
見えなくなってしまった目、うまく拍動しなくなった心臓、脊髄損傷で動かなくなった手足……回復不能なまでにダメージを受けた体の一部を人工的に再生しようという「再生医療」。人体を作るなんて人間ができることではないと思われてきたが、人体のほぼどんな細胞にでもなりうる「幹細胞」の研究が、それを現実のものとしようとしている。
言うまでもなく、この分野は日本人研究者の存在感が強い。iPS細胞の山中伸弥教授のノーベル賞受賞は記憶に新しいし、まったく新しい万能細胞といわれたSTAP細胞の論文不正は日本のみならず国際的な学術誌を巻き込んだ大騒動となった。
しかし、医学や科学の知識がない人間としては、再生医療のすばらしい可能性には期待するものの、幹細胞やES細胞、iPS細胞などがそれぞれどういうものなのか、わかっているようで実はよくわからない。話題になった当時は理解していても、それらの研究が今どこまで進んでいるのかまで気にしている人はごくわずかだろう。
これらを文系の人や中学生・高校生でもわかるような言葉と映像で説明してくれるのが、8月16日にディスカバリーチャンネルで放送される「ホーキングが語る幹細胞と再生医療」(後1・00~)だ。
番組進行役は宇宙物理学の権威、スティーブン・ホーキング博士。再生医療は専門外だが、体が徐々に麻痺していく病に侵されている「車椅子の物理学者」はこのテーマには大きな関心を寄せずにいられない。その上、博士はどんなに難解なテーマでも、見事な話法でわかりやすく説明してしまう技の持ち主。この分野を紹介するプレゼンターに彼ほどの適任者はいないだろう。
これまでに放映された「ホーキング博士のよくわかる宇宙」や「ホーキングの好奇心」シリーズでも、博士は宇宙の始まりやタイムトラベル、そしてアインシュタインの相対性理論まで、目に見えず、難解な宇宙物理の理論を驚くほど平易に、イメージしやすい映像で解説してくれた(8月16日後2・00からホーキング博士の関連番組を放送)。そのわかりやすいプレゼンテーションは、「幹細胞と再生医療」でも存分に発揮されている。
幹細胞とは何か、ES細胞はどう生まれ、どこに弱点があるのか。がん化しやすいと言われていたiPS細胞も現在ではがん化しないiPS細胞が発見されていたり、生まれた時には失われているとされてきた多能性幹細胞が大人の体から発見されていたり……。幹細胞と再生医療の基本の「き」から研究の最前線まで、ふんだんに紹介されている。「いろいろ話題になった幹細胞とは、いったい何だ? 再生医療はどこまで進んでいるのだ?」という人にこそ、おすすめしたい。(SANKEI EXPRESS)