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【This Week】(8月18~24日) きょう法王ミサ 元慰安婦が招かれる

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【This Week】(8月18~24日) きょう法王ミサ 元慰安婦が招かれる

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8月14日、韓国・首都ソウルの青瓦台で歓迎式に臨むローマ法王フランシスコ(右)と韓国の朴槿恵大統領=2014年(聯合=共同)  ローマ法王フランシスコ(77)が8月14日から韓国を訪問中だ。注目されるのは18日にソウルで開かれる法王のミサに元慰安婦の女性が招かれたことだ。四半世紀ぶりの法王訪問に沸く韓国では、慰安婦問題などで法王の強い 発信力にあやかりたい思惑ものぞくが、ローマ法王庁(バチカン)はこうした「政治利用」には冷めた姿勢を見せており、韓国側の思惑通りに進むかは分からない。

 信頼回復へアピール

 韓国のカトリック教会は、宣教師による布教ではなく、18世紀に北京から教えを持ち帰った平信者により広まった。世界的にも珍しいケースだ。信者数は過去50年間で10倍の約544万人に急増した。

 韓国教会は「法王が韓国をアジア初の訪問国に選んだ背景には、韓国教会の独特な歴史や発展ぶりも考慮されただろう」と指摘する。

 未成年者への性的虐待問題やマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑など不祥事に揺れる法王庁にとって、信頼回復と信者拡大は必須の課題。訪韓中、法王はアジアや韓国の若者ら数千人が集う「アジア青年の日」の祭典に参加し、若者たちに存在感を示した。

 法王は14日、朴槿恵(パク・クネ)大統領(62)との会談後の演説で「偉大な民族は先祖の伝統を大切にするだけでなく、若者を大切に考える。若者は過去の伝統と遺産を引き継ぎ、現在の試練にそれを生かす人々だからだ」と若者への関心をアピールした。

 「政治利用」には慎重

 「法王も慰安婦の被害実態についてある程度ご存じのはず。(元慰安婦の)おばあさんたちの名誉を考えて、ミサに参加させてくださるのではないか」

 ソウル郊外にある元慰安婦の支援施設「ナヌムの家」の安信権(アン・シングォン)所長は、18日にソウルで開かれる法王のミサに元慰安婦の女性が招かれた理由をこう推測する。女性らはミサの後、既に亡くなった元慰安婦が残した絵を法王に贈る計画だ。

 韓国政府や支援団体は最近、国連など国際社会に慰安婦問題を「普遍的な女性の人権問題だ」と訴え、日本に対する圧力を強める戦略を推進している。ミサに参加する元慰安婦の一部はカトリック信者でもある。法王の訪韓は、国際社会に慰安婦問題の解決の必要性を訴える「格好の機会」とみる向きが多い。

 ただ、法王庁はこうした韓国側の「政治利用」には慎重だ。元慰安婦のミサ出席について「韓国側が提案したので受け入れた」(バチカン報道官)と強調、日韓の対立の火種となるのを避けたい姿勢を示している。

 安倍晋三首相(59)は6月にバチカンで法王と会談した際に来日を招請し、法王も「ぜひ訪日したい」と前向きだった。日本との間で摩擦を生じさせたくないというのが本音だ。(共同/SANKEI EXPRESS

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