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大御所からアイドルまで 密度濃い都市型フェス SUMMER SONIC 2014

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大御所からアイドルまで 密度濃い都市型フェス SUMMER SONIC 2014

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1973年にイギリスでデビューしたクイーン。ブライアン・メイは67歳とは思えない華麗なギターソロも披露した。(C)SUMMER_SONIC_All_Rights_Reserved.  フェスブーム到来と言われるほど全国各地で音楽フェスティバルが開催されるなか、SUMMER SONIC 2014(以下サマソニ)は年々ジャンルレスな内容で拡大している。今年も東京(QVCマリンフィールド&幕張メッセ)と大阪(舞洲サマーソニック大阪特設会場)で8月16、17両日に同時開催され、クイーンやロバート・プラント、クラフトワークのような往年のロックファンを歓喜させる大物から、ヘビーロックやヒップホップ系、日本の新進気鋭のバンド、TOKIOや華原朋美といったなかなかフェスで見ることの少ない人気者に加え、日本のアイドルグループやお笑い芸人まで、180組を超す面々が参加。国籍も欧米やアジアと多彩で、観客も海外からの音楽ファンが例年になく多かったように感じた。

 音楽の見本市化

 16日はジャニーズからの初参加というTOKIOが開始早々入場規制になる混みよう。サマソニの話題から人気が広がったバンドも多い。なかでも昨年(2013年)初来日してソニックステージの1番手に登場したTHE 1975は、野球場が会場である一番大きなマリンステージを任される規模へと成長し、大舞台を縦横無尽に動き回っていた。続くSuperflyも雨にもかかわらずパワフルな歌唱力で存在感を発揮し、御大ロバート・プラントに至ってはザ・センセーショナル・スペース・シフターズを率いて民族楽器を軸にしたグルーブの効いた音楽を展開。レッド・ツェッペリンの「ブラック・ドッグ」は新解釈で披露したものの、「胸いっぱいの愛を」では全盛期を想起させる歌声を響かせ、その姿を一目でも見ようと駆けつけた熱心な音楽ファンを感激させた。

 見たいものが多くて選択に迷うが、話題の日系スウェーデン人シンガー、ユキミ・ナガノのいるリトル・ドラゴンはどうしても見たかったので、幕張メッセやQVCマリンフィールドから少し離れた草原に設置されたガーデンステージへ。海岸に近いこともあって夜風が心地よく、そんなゆったりした大人のムードに北欧生まれの音楽が和み、オシャレで心地よく踊れるパフォーマンスを満喫した。

 17日の話題は何と言ってもクイーンだろう。ゲイであることを公言しているアダム・ランバートは最もフレディー・マーキュリーの後任にふさわしいと言われ、本人も願ってもない機会に全身全霊をかけて名曲を熱唱。オリジナルメンバーはブライアン・メイとロジャー・テイラーしか残っていないが、日本から人気に火がついた彼らが日本を意識して書いた「手をとりあって」ではブライアンが日本語でも歌い、「ボヘミアン・ラプソディ」などでは途中でフレディーが歌う姿がスクリーンに映されて共演が実現するなど、ファンを感涙させる演出も。アンコールの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」では大ヒットした当時を知らない若者も大合唱するほど一体化し、時代を超えた音楽の力を感じさせる感動のエンディングの中、音楽に満たされた夜空に向けて花火が打ち上げられた。

 東京・大阪両会場を合わせた2日間の観客総動員数は16万5000人を記録。サマソニの時に必ず再会する友人も増えてきた。音楽の見本市のような多彩さに加え、そんな楽しみ方もある、密度の濃い都市型フェスである。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS

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