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帰還兵への心のケアが不十分なのは問題 スコット・クーパー監督 映画「ファーナス 訣別の朝」
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映画「ファーナス_訣別の朝」(スコット・クーパー監督)。9月27日公開(スキップ提供)。(C)2013_FurnaceFilms,LLC_All_Rights_Reserved 米ペンシルベニア州の田舎町、ブラドックは鉄鋼業が盛んで、製鉄所の溶鉱炉(ファーナス)からもくもくと立ち上る白い煙がいつも空を覆っている。製鉄所でコツコツと真面目に働くラッセル(クリスチャン・ベイル)は、年老いた父親(サム・シェパード)の世話をする一方、恋人のリナ(ゾーイ・サルダナ)と過ごすひとときにささやかな幸せを感じていた。そんなある日、イラク出征で心を病んだ弟のロドニー(ケイシー・アフレック)が地元の犯罪組織と金銭トラブルを起こし…。
スコット・クーパー監督(44)の新作「ファーナス 訣別の朝」は、自ら脚本も執筆したクライム・サスペンス。キャストのみならず、制作陣もリドリー・スコット監督(76)、レオナルド・ディカプリオ(39)と豪華な顔ぶれだ。
ある出来事を契機に恋人や家族を失い、怒りを爆発させるラッセルの表情は鬼気迫るものがある。SANKEI EXPRESSのメール取材に応じたクーパー監督は「ベールはペンシルベニアの文化をリサーチし、頭に入れてきたばかりか、ウェールズ人にもかかわらず、現地人のしゃべり方、発音をすっかり自分のものとしてしまった。ペンシルベニアに降り立ったときには、すでにラッセルになりきっていましたよ」と驚きを隠せない様子だ。
作中のそこかしこから米国民の厭戦(えんせん)ムードが伝わってくるが、クーパー監督の意図はこうだ。「帰還兵への心のケアが不十分なのは問題であり、残念。PTSDを患う方が大勢いるわけですからね」。9月27日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)