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【御嶽山噴火】巨大噴石落下「もうダメ」 16人意識不明

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【御嶽山噴火】巨大噴石落下「もうダメ」 16人意識不明

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御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)から上がる噴煙=2014年9月27日午後2時21分、長野・岐阜県境(共同通信社ヘリから撮影)  27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、3067メートル)が噴火した。長野県によると、各山小屋に連絡を取り、登山者のけがの状況を確認したところ、少なくとも16人が意識不明となっている。山頂付近には一時250人を超える登山者らが取り残された。安倍晋三首相は被災者救助のため、自衛隊の派遣を指示した。

 降灰、息苦しいほど

 御嶽山の噴火はごく小規模な噴火だった2007年3月以来。気象庁によると、9月中旬に火山性地震が増加していたが、ほかの観測データに変化はなく、警戒レベルは5段階のうち「1(平常)」を維持。噴火後に「3(入山規制)」に引き上げた。気象庁は、会見で「噴火の予測は難しかった」とした。

 観測では27日午前11時から午後5時までに計313回の火山性地震があった。うち約240回は噴火前後の約2時間に集中し、その後は減少傾向になった。ただ、「今後も同規模の噴火が起きる可能性がある」とし、火口から4キロ程度の範囲で大きな噴石の飛散の危険があると警戒を呼び掛けた。

 国土交通省中部地方整備局が設置したカメラは、南側斜面を噴煙が3キロ以上にわたり流れる様子を記録。火砕流が起きたかについて、気象庁は「可能性はあるが、高温なのか確認できていないので分からない」とした。

 下山した登山者によると、突然、ドカンと大きな音がし、火山灰とともに、周囲に直径1メートルぐらいの大きさの石が飛んできた。もう一度、「ドカン」という音が鳴り、今度は軽トラック大の石が飛んできたという。石は地面にぶつかって割れ、破片が四方八方に飛び散った。「もうダメだと思った」と話した。

 また9合目にある「五の池小屋」の女性スタッフによると、正午前に「ゴロゴロ」「ブクブク」という聞いたことがない音がして、灰が降り始めた。小屋の周りには灰が降り積もり、息苦しいほどだという。

 百名山、観光客多く

 御嶽山では今月中旬、火山性地震が一日に数十回観測され、気象庁は16日に「2007年に小規模な噴火が発生した火口やその付近に影響する程度の火山灰は噴出する可能性がある」とする情報を発表した。警戒レベルを引き上げなかったことについて、「噴火の前兆と判断することは難しかった」と説明した。

 御嶽山は「日本百名山」の一つで、登山者に人気がある。7合目までロープウエーなどで上ることができ、3000メートル峰としては比較的登りやすい。紅葉スポットとしても知られ、見頃となる毎年9月下旬から10月にかけては観光客も多く訪れる。

 1979年10月には水蒸気爆発を起こし、二十数万トンの火山灰などを噴出し火口から約400メートルの地点にも噴石が飛んだ。(SANKEI EXPRESS

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