【中野友加里のスケーターたちの素顔】大ちゃんへ「さらに男に磨きをかけてね」
更新そんな中で、「休養」という言葉で濁すことを良しとせず、決断したのではないでしょうか。そして、「引退」の2文字を口にしたということは、名残惜しいとは思いますが、競技人生に悔いはないとしっかりとピリオドを打てたのだと思っています。
「男子」の屋台骨支えた
実績は改めて振り返るまでもありません。2010年バンクーバー五輪で日本男子初の表彰台に上がる銅メダルを獲得。直後の世界選手権で日本男子初の優勝を遂げると、2012年にソチで行われたグランプリ(GP)ファイナルでも日本男子初の頂点に立ちました。
エースの責任を背負い、「スケーター、高橋大輔」として一時代を築いた、彼の功績は、まさに称賛に値します。
岡山市内で行われた引退表明の際、大ちゃんがあるエピソードを披露したそうです。
「名古屋での全日本で、女子のフリーに比べ、男子のフリーでは、会場のお客さんがガクンと減ったことがありました。男子にも注目してほしかった。あれが、僕の中ではモチベーションになっていました」


