SankeiBiz for mobile

【中野友加里のスケーターたちの素顔】大ちゃんへ「さらに男に磨きをかけてね」

記事詳細

【中野友加里のスケーターたちの素顔】大ちゃんへ「さらに男に磨きをかけてね」

更新

 全日本選手権の歴史をひもとくと、その状況にあてはまるのは、どうやら2000年の全日本ジュニア選手権ではないかと推測できます。

 中学3年だった私が優勝し、鈴木明子さんが2位で、安藤美姫(みき)さんが3位でした。記録を見ると、大ちゃんは4位でした。正直に言って、あのころは女子人気がすさまじく、一方の男子は、スポーツニュースのダイジェストでしか放映されないこともあった時代です。

 大ちゃんや織田信成さんや小塚崇彦(こづか・たかひこ)選手ら、のちにスターへとのし上がる若き男子選手たちから、負けん気の強さを前面に出して戦う女子の激しい代表争いを見て、「女子は強いなあ!」と言われていた日が懐かしいです。

 でも、大ちゃんたちは「いつか自分たちも」と、女子選手に負けまいとスキルを磨いていたのでしょう。いまや、男子は女子に劣らない人気競技へと成長しました。その屋台骨を支えたのも、まさに大ちゃんでした。

このニュースのフォト

  • フィギュアスケートのジャンプ=2014年2月17日現在
  • 元フィギュアスケート選手で、フジテレビ職員の中野友加里(ゆかり)さん=2010年9月18日(本人提供)

ランキング