【田中大貴アナの「すぽると!」こぼれ話】間近に感じた上原投手のすごみ
更新ある意味で、和田投手のおかげで野球から“卒業”することができました。「アスリートの本音に迫り、伝える側になろう」。この思いからアナウンサーという仕事へ進むことになったのです。いまでは、けがで苦しむ選手の復活を願ったりしながら、マイクに向かう立場になりました。「選手の心の声を引き出し、選手のいまを伝える」。キャスターとしてカメラに対峙(たいじ)するときに大切にしていることです。
上原さんは、キャスターとしていつも本心でぶつかっていける相手です。インタビューをする際、「心」が入っていなければ上原さんには見破られてしまいます。上原さんのことを少しでも知ろうと、オフには取材とは別に自主トレに参加させてもらっています。「軽めの調整」とニュースで伝えられる内容は、大学まで野球経験がある私でもヘロヘロになってしまうほどのメニューなのです。
上原さんの練習は、いつも同じ時間にほぼ同じトレーニングを行います。大切なのは継続力。同じことを当たり前のように続ける勤勉さは近くで見ているとすごみさえ感じます。これが40歳になっても現役を続けられる源なのでしょう。


