マック、41年ぶり営業赤字67億円 カサノバ社長、遺物混入謝罪
更新米国では新興の高級バーガーチェーンが、トランス脂肪酸を使わないポテトなどで「健康志向」をアピールし、若い客を奪う。日本ではコンビニエンスストアがコーヒーや軽食に注力し、巨大な店舗網で脅威となっている。状況を打開するには、「各地域の市場環境や、多様な消費傾向に応じた商品開発を強化する必要がある」(法政大学大学院の小川孔輔教授)。
マックもこの点に気づき、米国では来客が好きな具材を選べるハンバーガーを全米2000店で提供する方針。日本もカサノバ社長が会見で、食材の組み合わせを選べたり、地域性などをいかすメニューの開発を打ち出した。
ただ、西村氏は「小手先の改革なら何も変わらない。組織体制を大きく変え、国ごとの権限を強化するなどの『解体的出直し』が必要だ」と訴える。もっとも日本事業の抜本改革は米本社との意思統一も必要で、収益構造の立て直しには時間がかかりそうだ。(SANKEI EXPRESS)
