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マクドナルド異物混入謝罪 繰り返す「不明」 消費者に残る疑問

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マクドナルド異物混入謝罪 繰り返す「不明」 消費者に残る疑問

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最近の主な異物混入=2014年8月~2015年1月7日  商品への異物混入が相次ぐ日本マクドナルドは7日、昨年12月に福島県内の店舗で販売したデザート「サンデーチョコレート」にプラスチック片が混入し、子供が口を切るけがをしていたことを発表した。この日、東京都新宿区で開いた記者会見で、昨年8月に大阪府内の店舗で販売したフライドポテトから人の歯が見つかったことも明らかにし、「多大なるご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびする」と謝罪した。

 昨年12月と今月、チキンナゲットからビニール片のような異物が見つかっているが、日本マクドナルドは一連の問題を公表していなかった。

 これまで4件の問題を公表していなかったことについて、日本マクドナルドホールディングス(HD)の青木岳彦上席執行役員は「事象を突き止め、お客さまに説明することで責任を果たしている」と説明。問題の拡大や健康被害が想定されず「公表の必要性はなかった」とした。

 サンデーへの混入の原因は、機械の組み立てミスによる部品破損と判明。しかし、残る3件については明らかになっておらず、今月3日に青森県内の店舗で購入されたチキンナゲットは製造過程での混入が疑われている。会見でチキンナゲットの製造・販売を中止しない方針を示したが、経営への影響については明言を避けた。

 サラ・カサノバ社長は海外出張からの帰国中といい、会見を欠席。青木氏は「迷惑をかけた消費者へのおわびの気持ちを深く持っている」とした。

 ≪繰り返す「不明」 消費者に残る疑問≫

 ビニール片にプラスチック、歯…。次々と明らかになったマクドナルドの商品への4件の異物混入。日本マクドナルド側は7日の会見で異物混入は「重大な事案」との認識を示したものの、安全性には問題はなく販売中止の措置は取らないと強調した。ただ、一部では具体的な混入理由は「不明」と繰り返し、消費者の不安や疑問に対する明確な答えはなかった。

 ポテトに歯

 「食の安全安心を図る上で異物混入は重要な問題ととらえている」。会見で、日本マクドナルドホールディングスの青木上席執行役員はこう訴え、対応に万全を期す考えを示した。

 歯が混入したケースは昨年8月。大阪の店舗のドライブスルーでビッグマックセットを購入した客が「ポテトの中に入っていた」と届け出たという。マクドナルド側は、店員に聞き取り調査を実施し、歯が欠けるなどした店員がいないことを確認したとする。

 歯の分析を専門機関に依頼したが、揚げるなどした油の付着は確認されず、混入理由を問われると、日本マクドナルドの菱沼秀仁上席執行役員は「現時点で(提供過程での混入は)考えられない」などとし、暗に店舗側に非がないことを強調する場面も見られた。

 「品質問題ない」

 公表が遅れたことについて青木上席執行役員は「(公表は)品質や健康に重大な影響を及ぼすものが対象」などとし、デザートの「サンデーチョコレート」で子供が負傷した昨年12月のケースも含め、大きな広がりは予想されなかったなどと説明。他の異物混入事例や年間の件数などについても公表を避けた。

 一方、サンデーの異物混入を除く3件の原因は究明されていないが「品質に問題はない」とした。青木上席執行役員は「自分の家族にも自信を持って食べさせられる」と繰り返した。(SANKEI EXPRESS

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