SankeiBiz for mobile

「大切な何か」考えるきっかけに 映画「くちびるに歌を」 恒松祐里さんインタビュー

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

「大切な何か」考えるきっかけに 映画「くちびるに歌を」 恒松祐里さんインタビュー

更新

「女優の仕事は限界がないから面白い。どん欲に続けていきたい」と語る恒松祐里(つねまつ・ゆり)さん=2015年1月28日、東京都港区(宮崎裕士撮影)  「ホットロード」「アオハライド」と得意の青春物語をこの半年余りで立て続けに発表してきた三木孝浩監督(40)。次なる最新作「くちびるに歌を」でスポットを当てたのは、風光明媚(めいび)な長崎・五島列島の中学校で合唱に打ち込む15歳の生徒たちだ。合唱部の部長役を務めたのが新進気鋭の恒松祐里(つねまつ・ゆり、16)で、生徒指導に今ひとつ情熱が持てない音楽教師に変化をもたらす大切な役どころを担った。「今15歳の人も、昔15歳の人も、まだ15歳になっていない人も、作品を通して『人生で大切なことは何か』をもう一度考え直すきっかけを得ることができます。いろんな悩みに立ち向かう勇気も与えてくれる作品です」。恒松は元気いっぱいに見どころを紹介してくれた。

 原作は、中田永一(36)の同名のベストセラー小説で、シンガー・ソングライターのアンジェラ・アキ(37)の「手紙~拝啓十五の君へ~」をヒントに書き下ろしたものだ。

 五島列島の中学校へ柏木ユリ(新垣結衣)が音楽の臨時教員として東京から赴任してきた。かつてピアニストとして大活躍していた柏木は、合唱部の顧問となり、その指導力を期待されていたが、どこか浮かない表情。そんなある日、合唱コンクールへの出場を目指すナズナ(恒松)ら部員たちに「15年後への自分へ手紙を書く」との課題を出したところ、部員たちが執筆した手紙には切実な悩みや秘密がつづられていた。

 15歳の純粋さ

 三木監督の注文は「よりまっすぐに純粋な人物となるよう努力してほしい」というものだった。「悲しい過去からピアノを弾けなくなってしまった柏木先生が生徒たちの手紙を読んだ結果、15歳のころの自分を思い出し、初心を取り戻すわけです。私たち生徒役の演技がちょっとでも純粋に見えないと、柏木先生は昔の自分を見られなくなってしまうんです…」

 子役としてもまれてきた都会育ちの恒松にはなかなかイメージしにくいミッションだったが、クランクインのはるか前に島へ渡り、現地の生活を体験してみることでうっすらと展望が見えてきた。

 「共演者たちと同じ部屋でワイワイ、ガヤガヤと共同生活を楽しみました。部活動の合宿みたいで、チームワークがよくなったと思います。現地の人にはきれいな海に連れて行ってもらい、Tシャツのまま海に飛び込んで遊びました。それが現地の若者のスタイルなんだそうですよ」。撮影では、頭で考えた演技ではなく、自然な自分をそのまま見せるように心がけたことで、三木監督から合格点をもらえたそうだ。2月28日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮崎裕士/SANKEI EXPRESS

 ■つねまつ・ゆり 1998年10月9日、東京都生まれ。子役として雑誌モデル・CMなどで活躍。2012年のテレビドラマ「家族ゲーム」(フジテレビ系)のほか、映画では12年「レンタネコ」、14年「福福荘の福ちゃん」などに出演。13年に出演したFUNKY MONKEY BABYS「ありがとう」のPVでも注目を集めた。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2015年3月4日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

ランキング