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マナーまだまだ 「自撮り棒」規制 北陸新幹線でも使用禁止

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マナーまだまだ 「自撮り棒」規制 北陸新幹線でも使用禁止

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フィギュアスケート世界選手権のエキシビションを終え、自撮り棒を使って記念撮影する選手たち。羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手の笑顔もみえる=2015年3月29日、中国・上海市(AP)  金属棒の先端にスマートフォンやデジタルカメラを取り付けて自分の姿を撮影する「自撮り棒」の使用をめぐり、JR西日本は開業でにぎわう北陸新幹線の金沢や富山など5駅のホームでの使用禁止に踏み切った。頭上に持ち上げて使えば、人混みの中でも高い位置から頭越しに撮影できるが、列車や周囲の人に当たる恐れもあるためだ。東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)でも自撮り棒の使用をすでに禁止しているが、鉄道事業者や観光施設によって対応は分かれている。

 金沢・富山など5駅

 「ホームでの自撮り棒の使用を禁止させていただきます」。北陸新幹線5駅の構内ディスプレーには、こんな画面が表示されている。JR西日本によると、「ほかのお客さまに当たってけがをされる可能性やホームから乗り出して列車の運行に支障をきたす恐れがあるため」というのが禁止の理由だ。

 自撮り棒は先端にスマホやカメラを取り付け、写真や動画を撮影する撮影補助器具。金属の棒を伸ばせば長さ1メートルほどになる。「セルカ棒」「セルフィースティック」とも呼ばれる。

 ヨドバシカメラマルチメディア梅田店(大阪市)によると、昨年冬ごろから急速に売り上げが伸び、1日に約50本を販売する人気商品となっている。価格も2000~4000円前後と手ごろで、一気に普及したという。手元のリモコンでシャッターボタンを操作できる商品もあり、混雑した場所で頭越しに撮影するために使う人も増えている。

 関東私鉄はOK

 北陸新幹線では禁止となった自撮り棒だが、鉄道事業者によって対応は分かれている。JR東海では使用を禁じていないものの、安全を妨げそうな場合は駅係員が声をかけるなど注意を払っている。JR東日本も「長い棒は架線に触れたり、ほかのお客さまに当たる可能性があり、駅員が危険と判断すれば使用を控えてもらう」(担当者)という。

 観光地の箱根(神奈川県)を沿線に持つ小田急電鉄や日光(栃木県)がある東武鉄道では、特に使用規制はしていない。列車運行の妨げや周囲の迷惑になると駅係員が判断した場合にだけ注意するとしている。

 観光施設でも対応はそれぞれだ。東京ディズニーリゾートは自撮り棒の使用を禁止しているが、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)では屋外の広い場所での使用は規制していない。「東京スカイツリータウン」(東京都墨田区)も使用規制はない。

 新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「撮影に集中するあまり、転倒や周囲の人に当たる危険もあり、混雑した場所ではトラブルを避けるための禁止措置はやむを得ない」と指摘。その上で「自撮り棒が一気に普及したため使用マナーが追いついていない。マナーをみんなで共有できるようになれば、規制も緩やかになるのではないか」との見方を示している。(SANKEI EXPRESS

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