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社会
2020年変わる入試 下村文科相を直撃(上) 受験生に「志」あるか 総合判断
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学生記者の質問に答える下村博文(しもむら・はくぶん)・文部科学相=2015(平成27)年2月10日、東京都文京区(4大学_有志学生記者撮影)
大学入学試験が大きく変わる。これまでの知識偏重を改め、知識の活用力や主体的に学習に取り組む姿勢を評価する入試への転換を図るため、文部科学省は小論文や面接などを取り入れた新しい試験「大学入学希望者学力評価テスト」を導入する方針だ。現在の小6が高3になる2020年度からの実施を目指す。その狙いについて、大学生向けの実践型ビジネススクール「高師塾」で学ぶ4人の学生記者が、下村博文(しもむら・はくぶん)・文部科学相を直撃インタビューした。
□今週のリポーター 4大学 有志学生記者
――多くの受験生が大学で何をやりたいかではなく、周りが受験するから、親や周りの人が良い大学に行けというから、頑張って良い大学を受験するという風潮があります。こうした受験に対する意識を改善していくには、どのような教育を進めていくことが最善だとお考えですか
つまり、やりたいことがあれば、意欲的に頑張るわけです。日本で一番難しいからそこにチャレンジして入りたいという、それだけしか動機がなければ、入って満足してしまうので、その後伸びないんですよ。逆に言えば、『志』があれば、大学を出ていなくても、世界で活躍する人材は出てくる。はっきり言って、大学を出ているかどうかは、関係なくなる時代になると思います」
――現在のセンター試験が廃止になり、面接や小論文を取り入れた新しい試験制度を導入するということですが、東大受験にも、AO入試のような要素を含んだ試験が導入されるということでしょうか
それから、もちろん基礎基本は大事ですが、単なる暗記・記憶型の入学試験ではなく、もっと多面的な入学試験を導入する必要があります。医学部を目指すような学生だったら、ある程度の学力を備えているということを基本に、面接をして本当に医者になりたいという志を持っているのか、医者になって何をしたいかというところを見て総合判断します。一方で、その大学に入って、トータル的な人間力が伸びるのか、その大学が4年間で志を持った学生に対し貢献ができているかということが、大学の評価にもつながっていくと思う。そういう入学試験に変えていきたいと考えています」
――下村大臣が望む大学で学ぶべき項目とは何でしょうか
NHKの大河ドラマ『花燃ゆ』が放送されていますが、吉田松陰は黒船に密航を企てて捕まって、いまで言う重犯罪者用の刑務所に入れられ、二度と世の中に戻ってこられないという場面がありました。終身刑に近い、そういう刑務所に入れられながらも、その中で互いに教えあって、それがヒントになって『松下村塾』を作ることになった。つまり絶望の中でも吉田松陰に感化され、生きる意欲や学ぶ意欲を持つことができた。それが教育だと思います。まずは個人が学ぶ意欲を持つことで、そこが学びの場となります。いまの日本の大学に欠けているのはそういうことだと思います。何としても東大に入って学びたいと思うのは立派なことだと思います。それで行ってみたら、自分には合わなかったということもあるかもしれないけれど、行きたいと思わなきゃそもそも入れないんですよ。大学の役目は、入学してきた学生の学ぶ意欲に火が付くような場を提供することです」(今週のリポーター:4大学 有志学生記者/SANKEI EXPRESS)
4大学 有志学生記者
慶應義塾大学2年 山本聖、早稲田大学2年 荏隈一輝、横浜国立大学1年 上西秀弥、埼玉大学1年 関健悟