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【勿忘草】まさに日本代表
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ロイター通信の取材を受け、都内のアスレチックジムでポーズをとる宮本エリアナさん。身長173センチで書道5段、趣味はツーリングで大型自動二輪免許を持っている=2015年4月1日(ロイター) 久しぶりに華やかなニュースが飛び込んできた。2015年の「ミスユニバース」日本大会に、日本人の母とアフリカ系米国人の父を持つ宮本エリアナさん(20)が選ばれたという話題だ。国内外のメディアは、宮本さんが「ハーフ」でありながら日本代表に選ばれたことを驚きとともに報じているが、自称ミス・ユニバースウォッチャーの私からすると、ここ最近ではもっとも“代表らしい”人が選ばれた大会だったと思う。
そもそも、ミス・ユニバースは美しさだけではなく、知性や感性、人間性などが問われるコンテストとして有名だ。加えて重要になるのは、各国の関係者や代表と対等に交流できるグローバルな精神を持ち合わせているかという点にある。これらからすれば、米国人の父を持つハーフで高校時代を米国のハイスクールで過ごした宮本さんは、日本人の中でもより最適な人材といえるのではないか。
さらに説得力があるのは、宮本さんのルックスだ。代表が決まった後、宮本さんは「子供のころに肌の色や髪の毛でいじめられた」と告白していたが、写真や動画を見る限り、笑顔が魅力的な正真正銘の美女である。タレントでいえば、モデルとして活躍中の水原希子(きこ)さんに似ている。すらりと長い手足が日本人離れしているといえるかもしれないが。
個人的な感想で恐縮だが、ミス・ユニバース日本代表を決める審査で勝ち上がっていく女性のルックスについては、以前から疑問があった。美しさに基準を設けるのは難しいと思うが、個性的な顔立ちの人が代表に選ばれるたびに「もっと一般的に美しいとされる人を選べばいいのに…」と思っていた。その点、宮本さんはいまの日本のトレンドである「ハーフタレント」ブームの流れもくんだ、れっきとした日本を代表する美女だ。
宮本さんは、取材に対して「ハーフでも日本を代表できることを世界に知らせたい」と答えている。胸を張って、日本人の今のアイデンティティー意識の変化を世界に伝えてきてほしい。(今泉有美子/ SANKEI EXPRESS)