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気持ちをコントロールできなかった ヴィン・ディーゼル 映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」
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プレミア上映に駆けつけたヴィン・ディーゼル=2015年4月1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス(AP) ど派手なカーアクションで世界中の映画ファンを魅了してきた人気シリーズ「ワイルド・スピード」も、第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION」(原題『Fast and Furious 7』、ジェームズ・ワン監督)で、いよいよ終止符を打つことになりそうだ。
国際犯罪組織を壊滅に追い込み、米国で平穏な毎日を取り戻したドミニク(ヴィン・ディーゼル)やブライアン(ポール・ウォーカー)たちの前に、組織を牛耳っていた弟の仇を取ろうと、ショウ(ジェイソン・ステイサム)がロンドンからお礼参りに現れた。元英特殊部隊員のショウは、手始めに東京で暮らすドミニクたちの仲間を襲撃し…。
作品を鑑賞すれば一目瞭然、アクションをベースにしながらも、「これでもか!」と思うくらい家族愛の大切さを訴える仕上がりとなった。物語の最後まで何とも言いようのない哀愁が漂い、せりふのそこかしこに、演者たちにとって大切な誰かが死んだのではないか?-と暗示させるやりとりがちりばめられているのは、一昨年、交通事故で急逝した準主役、ウォーカー(1973~2013年)への哀悼の意を表したものだからだろう。
実際、主演のディーゼル(47)は“永遠の兄弟”であるウォーカーの急逝を踏まえ、「作品は感情に訴える内容と言えるだろう。作品を見ると、時々大きな感情が襲ってくる。深い意味での感情だ。観客はそんな情緒の揺さぶりを得るために、映画を見に行くようなものかもしれない。(撮影などを含め)20年近く続いた映画の一部になった気持ちになるはずだ」と、作品への思いを語っている。
ウォーカーの死で撮影は中断を余儀なくされ、再開後は彼の兄弟を代役に充てる異例の経過をたどった。ディーゼルは撮影再開の初日、ショウが運転する車に、自分が運転する車で突っ込むシーンに挑んだ。 「ドミニクの心理は怒りに満ちていて危険な状況だった。でも、僕は車の座席に座った途端、確か3箱分のティッシュを使った。とにかく涙を止めることができなかったんだ。事故から5カ月もたっていたのに…。僕は7歳から俳優業をやってきたし、父は演劇の先生だ。映画芸術に対して、僕はある程度、自分の気持ちをコントロールする能力を持ち合わせていると思っていたけれど、悲しみから抜け出せなかった。皆の前でそんな姿をみせるなんて恥ずかしいと思ったほどだよ」
北米映画興行収入ランキング(4月10~12日)で本作は2週連続トップ(6060万ドル、約73億円)に輝いた。4月17日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/ SANKEI EXPRESS)
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