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【大相撲】照ノ富士2敗 大関取り厳しく不機嫌

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【大相撲】照ノ富士2敗 大関取り厳しく不機嫌

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照ノ富士(左)は、徳勝龍(とくしょうりゅう)の寄り切りに屈し、痛恨の2敗目=2015年5月18日、東京都墨田区・両国国技館(荒木孝雄撮影)  大相撲夏場所9日目が18日、両国国技館で行われ、2度目の7連覇を狙う横綱白鵬は関脇妙義龍をきめ出し、1敗を守って50場所連続勝ち越しとなった。横綱日馬富士(はるまふじ)が玉鷲(たまわし)に突き落とされ、関脇照ノ富士も徳勝龍(とくしょうりゅう)の寄りに屈し、ともに2敗に後退した。玉鷲は初金星。1敗でトップは平幕の魁聖、旭秀鵬(きょくしゅうほう)を合わせて3人に減った。

 照ノ富士は格下に取りこぼした。支度部屋で付け人をしかるなど不機嫌なのが明らか。「優勝を狙っているわけじゃない。勝つ時は勝つし、負ける時は負ける」と口をとがらせた。高いレベルの好成績を残せば可能性のあった場所後の大関昇進も厳しくなってきた。

 過去の対戦は1勝2敗と分が悪く、苦手意識もあったという。立ち合いの腰は高く、安易な右張り差しを繰り出す。徳勝龍の狙った右上手を簡単に許して寄られ、俵に足を掛けて粘るが時既に遅し。土俵下で見守った師匠の伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「本当に何も考えていない」と怒り心頭だ。

 強引な投げで墓穴を掘った初日の佐田の海戦に続き、平幕相手の敗戦は安定感の面でも印象が良くない。三役2場所での大関への道は険しくなり、北の湖理事長(元横綱)は「中盤での2敗は優勝ということに対しても厳しい」と指摘した。

 まだ白鵬戦を残し、23歳の大器にはチャンスが残っている。一番一番かとの問いに「はい」とだけ答えた。(SANKEI EXPRESS

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