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【プロ野球】名古屋に恩返し 高木勇、セ単独トップ6勝目
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ハーラートップ6勝目を挙げた巨人先発の高木勇人=2015年5月24日、愛知県名古屋市東区・ナゴヤドーム(春名中撮影) プロ野球は24日、セ、パ両リーグの6試合が行われ、セは1998年以来の優勝を目指すDeNAが、パは3年ぶりのリーグ制覇を狙う日本ハムがそれぞれ首位で交流戦前最後の試合を終えた。
交流戦は26日にDeNA-オリックス(横浜)など6試合で始まる。11年目を迎える今季から試合数を各チーム24試合から18試合に減らして行われる。
巨人は24日、中日を5-2で下し、今季初の同一カード3連勝。高木勇人(25)が七回途中2失点で、リーグ単独トップの6勝目を挙げた。一回に坂本勇人(26)の2ランで先制。三回に阿部慎之助(36)、八回に片岡治大(やすゆき、32)の適時打で加点した。
六回までに4度も得点圏に走者を背負ったが、巨人・高木がしのいでいく。4-0の七回だった。自らの野選なども絡み、無死満塁とされ、相手は代打の小笠原道大(41)。「ああいう場面でああいう方が出てきて、緊張感が高まる」と集中力が増した。初球、外角に142キロのシュートを投げ、狙い通りに遊撃併殺打に仕留めた。この間に1点を失い、降板後には戸根千明(22)が適時打を許したが、リードを守った。
名古屋は「自分を育ててもらった」場所だと言う。プロ入りを諦められず、社会人の三菱重工名古屋に7年間在籍した。この間に、原辰徳監督(56)が「高木ボール」と命名した独特の曲がりをするカットボールも覚えた。その球は、今でも決め球として威力を発揮している。
名古屋での苦労が実ってプロ入りし、今の活躍につなげた。両親や多くの知人が観戦に訪れた前での白星に「元気に投げる姿を見せられて良かった」と喜んだ。(SANKEI EXPRESS)