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【サッカー】金まみれFIFA幹部「レッド」 汚職185億円超 副会長ら7人逮捕
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国際サッカー連盟(FIFA)の関係者らが逮捕されたことが明らかになり、FIFA本部のプレスルームで記者会見を待つ報道陣ら=2015年5月27日、スイス・チューリヒ(AP) 米司法省は27日、総額1億5000万ドル(185億円)以上の汚職に関与した疑いがあるとして、スイス司法当局が国際サッカー連盟(FIFA)の副会長2人を含む関係者7人を逮捕したと発表した。FIFAは28、29の両日にスイス・チューリヒの本部で年次総会の開催を控えており、司法当局は年次総会に出席する幹部らが集まっていた豪華ホテルを急襲、容疑者を逮捕した。幹部らには、過去の中南米でのサッカー大会で賄賂の見返りに試合の放送権などの便宜を図った疑いが持たれている。長らく金権体質が問題視されてきたFIFAに司法当局のメスが入り、サッカービジネスをめぐる利権構造がようやく白日の下にさらされることになりそうだ。
スイス司法当局によると、逮捕されたのは、ケイマン諸島のFIFA副会長、ジェフリー・ウェブ容疑者(50)、ウルグアイの副会長、エウヘニオ・フィゲレド容疑者(83)ら7人。また、米司法省はスイスで逮捕された7人を含め、トリニダード・ドバゴの元副会長、ジャック・ワーナー容疑者(72)ら14人を訴追したと発表した。
FIFAのゼップ・ブラッター会長(79)は逮捕者に含まれていない。
幹部らは1990年代初めからこれまでの間に、メディアや広告会社から賄賂を受け取り、その見返りに、中南米で開かれたサッカーの試合を放送する権利やスポンサーの権利などの取得にあたって便宜を図った疑いが持たれている。犯行は米国内で計画され、賄賂の受け渡しは米国の銀行を通じて行われており、捜査を続けてきた米司法当局の要請に基づいて、スイス司法当局が幹部らを逮捕した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、スイス司法当局は27日早朝、FIFAの幹部らが集まったチューリヒの豪華ホテルで容疑者を一斉に逮捕。身柄は近く米国に移送される。
また、この事件とは別に、スイス司法当局は27日、サッカー・ワールドカップ(W杯)の2018年ロシア大会と22年カタール大会の開催地決定をめぐって不正が行われた疑いがあるとして、FIFAから昨年11月、告訴を受けていたことを明らかにした。
スイス司法当局は今年3月に捜査に着手、FIFA本部から関連の電子データや書類などを押収したほか、開催地の選定に関わった当時のFIFAの幹部10人から事情を聴く方針。開催地選定をめぐる不正ではマネーロンダリング(資金洗浄)も行われた疑いがあり、すでにスイス国内の金融機関から関連書類も集めたとしている。
FIFAでは、29日に5選を目指すスイスのブラッター会長と、ヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン王子(39)が立候補している会長選挙が行われる。FIFAは27日、予定通り会長選挙を実施すると発表したが、選挙の直前に多くの幹部が司法当局に摘発されたことで、金権体質の刷新が問われること確実だ。(SANKEI EXPRESS)