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【男子テニス】錦織、不戦勝で16強 守備成長「大きな自信」
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全仏オープンの男子シングルス2回戦でトマス・ベルッシと対戦する錦織圭(にしこり・けい)=2015年5月27日、フランス・首都パリ(共同) テニスの全仏オープン男子シングルス3回戦で第5シードの錦織圭(にしこり・けい、日清食品)と対戦する予定だったベンヤミン・ベッカー(ドイツ)が、右肩を痛めて大会を棄権したことが28日に発表された。錦織は不戦勝となり、2年ぶりのベスト16となる4回戦進出が決まった。
次戦では世界ランキング43位のルカシュ・ロソル(チェコ)と74位のテイムラズ・ガバシビリ(ロシア)の勝者と準々決勝進出を懸けて対戦する。
錦織は27日の2回戦でクレー巧者のトマス・ベルッシ(ブラジル)にストレート勝ちした。序盤は攻撃的に展開できなかったものの、粘り強く乗り切り、クレーコートの守備での成長が際立つ勝利となった。
ツアー4勝を全てクレーでマークしている188センチのサウスポーを警戒し「最初は打って出ることを決断できなかった」という。ベースラインから下がらず、テンポ良く打ち返しながら攻め込むスタイルを昨季から追求してきたが、リスクを背負わずやや後ろの位置で戦った。
互いにサービスゲームをキープし、2-3で迎えた第6ゲーム、30-30のラリーは赤土での高い適応力を証明する場面だった。相手に揺さぶられると前のめりの体勢でボールをすくうようにバックで返した。逆サイドに振られても追いつき、最後は鮮やかなロブショットを決めた。
耐えながら動きを観察し「相手のバック側を攻めて主導権を握れた」と第1セット終盤からは一気に加速した。例年より球足が遅く感じるという赤土で「2試合ともストレート勝ちで感触はいい。クレーコートで大きな自信を持てている」と手応えをのぞかせた。(共同/SANKEI EXPRESS)