ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
スポーツ
【プロ野球】傷だらけ大型補強 オリ森脇監督休養「一番いい方法」
更新
休養を発表したオリックスの森脇浩司(ひろし)監督=2015年6月2日、東京都文京区(北野浩之撮影) プロ野球パ・リーグで最下位に低迷するオリックスは2日、成績不振を理由に森脇浩司(ひろし)監督(54)の休養を発表した。森脇監督が2日、瀬戸山隆三球団本部長に休養を申し出て、了承された。参謀役としてチーム状態を把握している福良(ふくら)淳一ヘッドコーチ(54)が監督代行になり、同日の巨人戦(東京ドーム)から指揮を執った。
チームは5月31日の敗戦で19勝34敗1分けとなり、自力優勝の可能性が消えた。東京都内のホテルで記者会見した森脇監督はこれ以上負けると手遅れになるという認識を示し、自分が退くことがチームにとり「一番いい方法」と話した。
オリックスの大型補強は空回りした。他球団で実績のある中島、ブランコ、小谷野、バリントンを獲得した。昨年2位に躍進したこともあって、優勝候補に挙げられた。しかし、森脇監督にとっては誤算続きのシーズンとなってしまった。
大型補強の4選手はけがのため、相次いで離脱。さらに、残留したエースの金子は昨年手術した右肘の経過が芳しくなく、開幕から2カ月後に復帰したものの本調子とは言えない。昨年活躍した比嘉、平野佳、岸田、佐藤達の救援陣も次々と負傷した。
森脇監督が言うように「十分な戦力」を与えられたのは間違いないが、球界関係者から「ここまでけが人が多いと…」と同情の声が出るほどだった。
森脇監督は試合当日、練習前と練習後、さらに試合後にミーティングを行い、コーチ陣の意見を吸い上げてきた。この積み重ねが昨年は的確な選手起用となり、最後まで優勝争いを続けた。今季は試合に臨むに当たって、戦力そのものがそろわなかった。(SANKEI EXPRESS)