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【MLB】田中復活3勝目「7回投げ切れて最高」
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今季3勝目を飾ったヤンキースの田中将大(まさひろ)=2015年6月3日、米ワシントン州シアトルのセーフコ・フィールド(リョウ薮下撮影) 米大リーグは3日、各地で行われ、故障者リスト入りしていたヤンキースの田中がシアトルでのマリナーズ戦に先発で復帰し、7回を3安打1失点で3勝目(1敗)を挙げた。無四球で9三振を奪った。試合は3-1だった。
抜群の球威を見せた復帰戦だった。右の手首と前腕部を痛めて故障者リストに入ってから約1カ月、メジャーのマウンドに帰ってきた田中は、7回をわずか3安打1点に抑えた。
開幕前、昨季の直球を打たれた率の高さを反省した上で「去年よりも遅い僕の真っすぐを投げたって通用しない」と言い切り、打者の手元で変化するツーシームを多用し打たせて取る投球を目指す。おかげで直球の重要性を再認識できたという。この日の四回、強打者シーガーに約153キロの直球を見せた後、沈む球で空振り三振に。七回には約154キロを投じ、再びシーガーを見逃し三振に仕留めた。
活躍した昨季前半と同じような力強さが戻り、早い勝負に徹することができた。球数が80球ほどに制限される中、78球で9三振も奪った右腕は「結果的に相手が早い段階から打ってきて、凡打に打ち取れた。7回投げ切れたのは最高」と満足げだ。ジラルディ監督は驚きを交えながら「6イニングを期待していた。十分だよ」と笑顔で言う。
この投球をシーズン最後まで続けられるかが鍵となる。田中は「マウンドに立ち続けることが大事。健康であり続けられるようにやっていきたい」と先を見据えていた。(共同/S ANKEI EXPRESS)