３回を４安打３失点も内容は悪くない。一回はマウンドの整備不良により「地面が動いて割れた」そうで、制球を乱して無死満塁を招く。続く４番打者を空振り三振に仕留めてからマウンドの整備を要請し、犠飛による１点にとどめた。思わぬアクシデントも「無死満塁で三振を取れたのは大きい。これから（メジャーの）試合でやっていく中で重要」とピンチのリハーサルと捉える。

　二回にメジャー経験のある左打者に許した右中間ソロは、実験的な配球を試した結果だ。追い込んだ後、決め球スプリットのサインに首を振る。打者の傾向と関係なく、カットボールと逆の変化をするツーシームを投じて、打者の反応を確認する狙いがあった。

　最速は約１５０キロで、６２球を投げても余力があった。今後は遠征先のオークランドでチームに合流する予定。首脳陣と話し合い、早ければ６月１日からのマリナーズ３連戦（シアトル）での復帰が期待できる。（共同／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）