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【プロ野球】大谷ついに黒星 力投も「打」は3三振
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四回裏、阪神の上本(うえもと)博紀から痛恨の決勝適時打を浴びた日本ハムの先発・大谷翔平=2015年6月6日、兵庫県西宮市・甲子園球場(鳥越瑞絵撮影) プロ野球は6日、各地でセ・パ交流戦6試合を行い、甲子園球場では阪神が日本ハムに1-0で勝った。阪神は先発のメッセンジャーが8回2安打無失点で4勝目。四回に上本の適時打で1点を奪い、九回は呉昇桓(オ・スンファン)が締めた。チームは勝率5割復帰。日本ハムの先発・大谷翔平(20)は7回を失点1被安打4、奪三振11与四球3の力投を見せたが、開幕からの連勝が7で止まり、チームの連勝も5でストップした。
大谷にとうとう土が付いた。今季初めて1試合で投手と打者の「二刀流」をこなし、マウンドでは7回1失点と十分に試合をつくりながら、打席では3三振と振るわなかった。
四回に痛恨の失点を喫した。連打で無死一、三塁のピンチを招き、ゴメスと福留はうまくフォークボールを意識させる三振で2死までこぎ着けたが、上本に中前に運ばれた。「ファウルかあわよくば空振りしてほしい」と願ったフォークボールが狙い通りの軌道を描かず、甘く入った失投だった。
試合前は「しっかりと試合をつくる。打席は重要視していない」と打撃練習をしなかった。直球は最速157キロをマークし、今季4度目の2桁となる11三振を奪う力投だったが、7番打者としては3打席連続の三振と自らを援護できなかった。
昨年9月3日以来の黒星。自身の連勝が止まったことには「自分の投球ができなかったわけでもない」と気にするそぶりはない。これまでチームの連敗を阻んできた右腕が、今回ばかりはチームの連勝を6に伸ばせなかっただけだ。
栗山英樹監督(54)も「まだ何かが足りないという(甲子園からの)メッセージとして受け止めればいい」とサバサバと話した。聖地で味わった試練を糧に、大谷は再出発を図る。(SANKEI EXPRESS)