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【人力全開!アンジャッシュ】当意即妙の一言 偉大なる先輩芸人 児嶋一哉
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偉大な先輩たちの気の利いた言葉に薫陶を受け、さらに話芸に磨きをかけようと決意した児嶋一哉さん=2015年(寺河内美奈撮影) 大物芸人の皆様は、突然お会いしても、その方らしい気の利いた語り口をさらりと言い放って去っていく…。彼らは本当にすごいことだと思います。
例えば、明石家さんまさん(59)。テレビ局の廊下ですれ違ったとき、さんまさんは僕のあいさつよりも早く「おー八丈島君!」と声をかけてくださったので、僕がすかさず「児嶋だよ!」とツッコんで、辺りは一瞬で笑いに包まれました。
この前もすごい!と感じたのは、別のテレビ局の廊下でさんまさんにお会いしたときのこと。「おー、収録やったんか? 自分的に何点やった?」と聞かれたので、僕は「70点くらいですかね」と答えると、さんまさんは「俺100やったで!」と言って、またその場を笑いで包み、去っていきました。とてもさんまさんらしいエピソードです。さんまさんは格好良いし、本当に芸人として尊敬できる方です。
次はダウンタウンの松本人志(ひとし)さん(51)。とある番組の本番前、松本さんの楽屋にごあいさつに行ったときのことです。僕の格好は、黒に青のラインが入ったダッフルコート、流行の丈の短いパンツにハットを被る-という、ちょっと僕らしくないオシャレな感じでした。違和感に触れないのも気持ち悪い…。きっとそう思ったであろう松本さんは、「『普段の俺はこんなシャレた格好してます!』って、なに見せに来とんねん」と突っ込みを入れてきました。僕は「いや、見せに来たわけじゃないですよ」と説明しました。
数日後-。テレビ局でエレベーターに乗っていると、途中の階で松本さんが乗ってこられました。ありがたいことに、最近、何度も共演させていただいている松本さんではありますが、昔から憧れていた「ダウンタウン」の方といきなりエレベーターで遭遇するのは相当、緊張するものです。かなりドキドキしながら、僕は「おはようございます」とあいさつしました。すると松本さんは「お前、その服好きやなあ」とおっしゃいました。たまたまその日も僕はダッフルコートを着ていて、松本さんは数日前の僕の格好をしっかり覚えていてくださったのです!
そこで僕は普通に「はい!」と答えればいいものを、「これは前に着ていたダッフルコートと似ていますが、違うやつなんです。似たようなものを2つ持っているんですよ」と、どうしようもなく真面目な返しをしてしまいました…。僕の余計なひと言で、5人ほど乗っていたエレベーター内は、一瞬変な空気に包まれたんですが、そこからが松本さんの真骨頂です。松本さんは「3つ目も見てみたいな」と一言。エレベーター内はどっと爆笑の渦に。同時に「チーン!」とドアが開き、松本さんは降りていかれました。
あんなカメラも回っていない所で、急にあんな面白い、キレ味も抜群、センスあるコメントが出せる松本さん。本当に鳥肌が立つほど格好良かったです。松本さんと同じ階で降りなければいけなかったのに、僕は思わず降りるのを忘れてしまいました。
最後は西川きよし師匠(68)。先日、初めてご挨拶させていただいたら、きよし師匠はその大きな目を見開きながら、「いつもキレる芸見てます。いや~本当によく計算されてますねえ」と言ってくださりました。僕は全然計算などしていませんが、僕の“キレ芸”を「計算してる」と褒めてくれたのは、きよし師匠が初めてです。いつも丁寧で、やさしいキャラクター通りの方でした。
僕も後輩に会った時、僕らしいコメントがさっと当意即妙に言える芸人になりたいと思います。(お笑いコンビ「アンジャッシュ」 児嶋一哉/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS)
☆テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」「ポンコツ&さまぁ~ず」
☆千葉テレビ放送「白黒アンジャッシュ」
☆東京メトロポリタンTV「Girls TV! feat.SUPER☆GiRLS」
-などにレギュラー出演中。
プロダクション人力舎・公式HP www.p-jinriki.com