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【大相撲】鶴竜、名古屋場所出場を明言「左肩は95%OK」
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稀勢の里(きせのさと、左)との稽古で汗を流す鶴竜=2015年7月4日、愛知県名古屋市天白区の二所ノ関部屋宿舎(共同) 大相撲名古屋場所(12日初日・愛知県体育館)前で恒例の奉納土俵入りが4日、名古屋市熱田区の熱田神宮で行われ、モンゴル出身3横綱のそろい踏みに約4000人から大きな声援が送られた。
雨により土俵入りは例年の拝殿前から拝殿内へと場所を移し、2場所ぶり35度目の優勝を目指す白鵬は力強い不知火型を披露した。
9場所も優勝から遠ざかる日馬富士(はるまふじ)も不知火型。名古屋場所は賜杯を2度抱いており「験のいい場所だから、みんなの期待に応えたい。悔いのない相撲を取る」と誓った。左肩のけがで2場所連続全休中の鶴竜は雲竜型で拍手を浴びた。
鶴竜が4日、大相撲名古屋場所の出場を明言した。名古屋市天白区の二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門による連合稽古後に「左肩は95パーセントくらいOKになった。少々痛くても出る。2桁は勝ちたいが、一番いいのは優勝だ」。
鶴竜は約2カ月ぶりとなる関取衆との稽古を2日に再開したばかり。4日は稀勢の里(きせのさと)、琴奨菊(ことしょうぎく)の両大関と16番取り、左での巻き替えを何度も試みた。稀勢の里には序盤こそ圧倒されたが、最後は突き、押しなどで3連勝。合計9勝7敗で終え「もう少しどっしりしたものが欲しいが、どんどん稽古をすれば体が思い出してくれる。調整して感覚を取り戻したい」と手応えをうかがわせた。
横綱になった昨年夏場所から1度も優勝がなく、休場中にはモンゴル出身の後輩、照ノ富士が初優勝で大関昇進。鶴竜の存在感は薄くなる一方だけに、今場所は正念場だ。「小さくならず、楽しむ気持ちで相撲を取る。体がやっと普通になったのがうれしくてたまらない」と悲壮感はない。8月には30歳となる。技巧派横綱はモットーの自然体で苦境に挑み、20代最後の場所へと向かう。(SANKEI EXPRESS)