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【大相撲】35度目か、逆転Vか きょう横綱対決

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【大相撲】35度目か、逆転Vか きょう横綱対決

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寄り切りで稀勢の里(きせのさと)を敗った白鵬(右)=2015年7月25日、愛知県名古屋市中区の愛知県体育館(森本幸一撮影)  大相撲名古屋場所14日目は25日、愛知県体育館で行われ、横綱白鵬が大関稀勢の里(きせのさと)を寄り切り、1敗で単独首位を守った。横綱鶴竜(かくりゅう)も大関豪栄道を寄り切って2敗を保ち、優勝争いは両横綱に絞られた。

 千秋楽の結びの一番で白鵬が鶴竜に勝てば2場所ぶり35度目の優勝が決まり、鶴竜が勝つと優勝決定戦に持ち込まれる。鶴竜は昨年春場所以来2度目、横綱昇進後初の賜杯が懸かる。

 新大関照ノ富士は11勝目を挙げ、5度目のかど番の大関琴奨菊(ことしょうぎく)は関脇逸ノ城(いちのじょう)を寄り切って7勝7敗に戻した。稀勢の里は10勝4敗、豪栄道は8勝6敗。

 十両は御嶽海(みたけうみ)が11勝3敗で新十両優勝を決めた。御嶽海は、「運が良かったなという感じ」と淡々とした様子で話したが「日に日に自信が増していった」と収穫も口にした。今場所3度目の注文相撲は褒められたものではないが、3敗を守る。ただ一人4敗だった朝赤龍が敗れて優勝が決まった。

 結びは、自分の間合いで立った白鵬の完勝だった。左張り、右かちあげで立ち遅れた稀勢の里の上体を起こす。すかさず右を差し、一方的に寄り切った。「昨日は立ち遅れたので、今日はしっかり当たろうと思った。一直線で手も足も出て、良い相撲だった」。自画自賛した。

 1つ前の取組で鶴竜が勝ったことで、この日の優勝はなくなったが「相星と、1つの差で千秋楽を迎えるのは全然違うから」と気を引き締め直す。

 10日目、栃煌山(とちおうざん)に喫した黒星を引きずらず、千秋楽まで来た。本割で鶴竜に勝てば、賜杯が手に入る圧倒的に有利な展開。自身の持つ最多記録を更新する35度目の優勝が確実に近付いてきた。(藤原翔/SANKEI EXPRESS

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